本ブランドが提案するのは、新しい船旅の概念。“洋上の住まい”─客船でありながら、その居心地の良さはまるで我が家のよう。全461室の客室はすべてテラス付きオーシャンフロントスイートで、最上級のオーナーズレジデンスはなんと280㎡の広さ。客室だけでなく、6.39万トンのサイズを誇る本船は、大きさに対する定員を抑えているため、全体にゆとりがある。そのおかげで、長い行列や混雑が見られないのも、快適さの一つの理由だ。
もちろん、料理にもこだわりが。ただ、珍しいことに本船には、日替わりメニューを提供する伝統的なメインダイニングはない。あるのは、世界各地の食を体験できる五つの無料レストランだ。地中海沿岸の料理を楽しめる「メッドヨットクラブ」、京都の茶室をイメージした店内でアジア料理を提供する「サクラ」など、それぞれに特化したメニューをアラカルトで提供することで品質と多様な選択を追求。1週間程度の船旅で、バラエティーに富んだ食事を堪能できるのはうれしい。また、スペシャリティダイニングにもテラス席があり、潮風にあたりながら食事をすれば、料理が何倍もおいしく感じられるだろう。
エクスプローラ ジャーニーは、今年9月に2隻目の「エクスプローラⅡ」が就航し、2028年までに全6隻まで拡大予定。ほかとは一味違う海の旅をぜひ楽しみたい。
●エクスプローラ ジャーニー
※『Nile’s NILE』2024年10月号に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています