ブリティッシュエレガンスとオリエンタルタッチが融合

世界初の「マンダリン オリエンタル」として、1963年に開業した「マンダリン オリエンタル 香港」。各界の有名人が多く訪れる五つ星ホテルで、香港のドラマを垣間見るようなラグジュアリーな滞在を約束してくれる。

Photo Mandarin Oriental Hong Kong  Text Koko Shinoda

世界初の「マンダリン オリエンタル」として、1963年に開業した「マンダリン オリエンタル 香港」。各界の有名人が多く訪れる五つ星ホテルで、香港のドラマを垣間見るようなラグジュアリーな滞在を約束してくれる。

ブリティッシュエレガンスとオリエンタルタッチが融合、マンダリン オリエンタルホテル
24時間、東西からの人々が訪れるロビーラウンジ。

1842年に英国領となり1997年に中国に返還、波乱に富んだ運命をたどってきた都市国家、香港。近年中国色が濃くなったとされる香港で、今も英国のコロニアル風情を色濃くとどめる香港島の中環(セントラル)。その中心に60年以上君臨してきた「マンダリン オリエンタル 香港」。

1963年に開業した時は香港で、最も高層階(25階)、唯一各室に直通電話と浴室を備えたホテルだった。そして、欧米人により印象的な東洋風の「マンダリン オリエンタル」と命名。以来、欧米人にとって香港を代表するラグジュアリーホテルとして名をはせた。

宿泊者名簿には英国の王室、欧米の芸能、政財界の著名人が名を連ねている。ホテルのロビーラウンジにいれば、香港を往来するVIPの動向が手に取るように分かる、といわれてきた。2005年に大改装を行った後も、ロビーのラウンジは往年の優雅で重厚な趣をそのままとどめている。その中二階に位置する「クリッパーラウンジ」は終日人気のレストランだが、アフタヌーンティーには定評が。ホテル内には9軒のレストランやバーがあり、ミシュランの星を獲得する2軒の一つ「マンワー」では、洗練された広東料理の極意が、25階からの展望と共に味わえる。

ホテルにいながら東西グルメを堪能した後は、ホテル内と渡り廊下で隣接したプリンスビルへ。世界のトップブランドや地元の名産品店が軒を連ねる。ホテルから少し足を延ばせばフェリーターミナルがあり、九龍半島側はもちろん、離島へのミニクルーズにも行くこともできる。山側のケーブルカーに乗れば、南シナ海を背景にした香港の絶景や目もくらむような夜景が待つ。特別な体験がしたければ、ホテルコンシェルジュに相談して、空からのヘリツアー、プライベートなボートクルーズなどを楽しむのもいい。

遊び疲れた一日は、香港随一とされるスパで至福のトリートメント。名スタイリストによるヘアサロンも隣接。または、エレガントなプールでゆっくり四肢を延ばしてリラックスするのもよし。

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    シンボルマークの扇のアンティークモチーフ。
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    シックなインテリアの広東料理レストラン「マンワー」。
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    デリケートな味わいと見目を誇る料理。
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ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。