南米ワールドクルーズの発着は横浜港だ。「サイパン、タヒチなどを経由し、1カ月ほどで南米入り。ペルー・カヤオに入港して、アルゼンチンへ南下。ビーグル水道を太平洋から大西洋へ抜け北上。アルゼンチン・ブエノスアイレスから3月上旬にブラジル・リオデジャネイロへ。さらに北上して、パナマ運河を通航し、最後はハワイから横浜へ向かう」というのが主な航路。14の国と地域、19の港を巡る壮大なプランである。
うれしいのは、イースター島、ポートスタンリー(フォークランド諸島)、リオデジャネイロの三つの寄港地で、追加料金なしで参加できる招待ツアーが設定されていること。誰もが一度は実際に見てみたいと思う「リオのカーニバル」はすばらしく魅力的。コンテストを勝ち上がった上位のサンバチームが優勝をかけて真剣勝負を繰り広げるパレードを観賞できるのだ。また定員制・別料金のオプショナルツアーで、寄港地から遠方の土地を数泊で旅行する「オーバーランドツアー」も多数用意されている。マチュピチュ遺跡とインカ帝国の空中都市、圧倒的なスケールと迫力を誇るイグアスの滝、アマゾンステイとコロンビアなど、心躍るプログラムがそろう。さらに寄港地ではそれぞれ、オプショナルツアーを別代金で用意。例えばナスカの地上絵(カヤオ)、野生動物ウォッチング(ウシュアイア)、ジャングルリバークルーズ(プンタレナス)など、南米ならではの観光を存分に楽しむことができる。好奇心の赴くまま、体調と相談しながら、ツアーに参加するといいだろう。
歓喜の時を刻む「洋上の祝祭」-JTBクルーズ全船貸切-
2025年1月9日、「MITSUI OCEAN FUJI」が、南米をぐるり一周する91日間ファーストロングクルーズに就航する。チャーターするのはJTB。日本客船のルーツでもある南米航路のDNAを受け継ぐ商船三井クルーズとタッグを組み、ラグジュアリー感あふれる大航海を世に送り出した。クルーズとしては異色の、エキサイティングな魅力をお伝えしよう。
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