“心地よい”と向き合うプロセス

高級マンションのリフォーム・リノベーションに特化した建築設計事務所、カガミ建築計画を主宰する各務謙司さん。各務さんに、“心地よい家”をかなえるために大切していることを尋ねると、興味深い答えが返ってきた。好きなものばかりが集まった空間が、必ずしも心地よいとは限らないと言うのだ。

Photo Masahiro Goda  Text Asuka Kobata

高級マンションのリフォーム・リノベーションに特化した建築設計事務所、カガミ建築計画を主宰する各務謙司さん。各務さんに、“心地よい家”をかなえるために大切していることを尋ねると、興味深い答えが返ってきた。好きなものばかりが集まった空間が、必ずしも心地よいとは限らないと言うのだ。

カガミ建築計画

カガミ建築計画
かがみ・けんじ
1966年、東京都生まれ。早稲田大学理工学部の修士課程を修了後、アメリカ・ハーバード大学に留学。ニューヨークの高級住宅設計事務所にて勤務後、96年に帰国し、カガミ建築計画を設立。高級マンションのリフォーム・リノベーションに特化して建築設計を行う。読書と料理が好きで、キッチンやダイニングで家族と過ごす時間を大切にしている。
住宅特集、住まうことの楽しさ、カガミ建築計画
各務さんがリノベーションを手掛けたマンションの一室。夫婦で料理を楽しみたいという要望を受け、大型キッチンを採用。クローズドキッチンから、リビングダイニングに対して開いたオープンキッチンとし、開放的な気持ちのよい空間を生み出した。
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ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。