全国の名建築を拠点に暮らす

ホテルでもなく別荘でもない「NOT A HOTEL」という新しい滞在拠点をご存じだろうか? 年10泊単位で所有権を購入でき、利用しない場合はホテルとしての貸し出しが可能。自分が所有する物件以外にも全ての拠点を自由に利用できる。各地に拠点があることを想像するだけで、暮らしがとても楽しいものになるだろう。

Text Asuka Kobata

ホテルでもなく別荘でもない「NOT A HOTEL」という新しい滞在拠点をご存じだろうか? 年10泊単位で所有権を購入でき、利用しない場合はホテルとしての貸し出しが可能。自分が所有する物件以外にも全ての拠点を自由に利用できる。各地に拠点があることを想像するだけで、暮らしがとても楽しいものになるだろう。

全国に広がるNOT A HOTEL

NOT A HOTELのマップ
青島、那須はすでに販売・竣工済み。現在は福岡、北軽井沢、水上の物件が販売中。
今後も石垣や瀬戸内の物件などが販売を予定している。

別荘と聞くと憧れがある一方で、管理や維持が煩わしく、費用も思った以上にかかるのではと懸念する人も多い。さらにホテルとして貸し出すとなると、その運営方法も気になるところ。しかし、同社のシステムにおいてオーナーがそれらの心配をする必要は一切なく、全てを「NOT A HOTEL」に一任できるので安心だ。
オーナーはスマートフォンのアプリで利用日を指定するだけ。予約やチェックインを始め、滞在中の照明や空調のコントロール、収益の確認も全てアプリで完結。予約変更や食事の希望などはチャットでAIコンシェルジュにリクエストできるなど、最新技術を活用したスムーズで快適な利用を実現している。

何よりもうれしいのは、自分が購入した物件以外の「NOT A HOTEL」にも滞在できること。
たとえば栃木・那須の物件で10泊分の所有権を購入したとする。4泊は自分の物件で利用し、気分を変えて2泊は宮崎・青島、もう2泊は群馬・水上の物件に滞在し、残りの2泊はホテルとして貸し出すといった選択が可能(物件によって追加料金あり)。すでに持ち主が決まっている物件も、今後新たに生まれる物件も、全てに滞在できるというのだから、これほど楽しみなことはない。夏は石垣島や青島で海を満喫し、冬は水上で雪景色と温泉を堪能するなど、季節に合わせて変化に富んだ滞在が可能だ。

  • KITAKARUIZAWA IRORI
    KITAKARUIZAWA IRORI
    ガラスで覆われた空間で、浅間山麓の森に抱かれながら過ごせる「IRORI」。
    季節ごとに風景が移り変わり、何度訪れても新鮮な感覚が味わえる。
  • KITAKARUIZAWA BASE MODEL L
    KITAKARUIZAWA BASE MODEL L
    森のなかの秘密基地のような「BASE」は、洋服を着替えるように居場所をつくるという発想で相澤陽介氏がデザイン。サイズとカラーを選べる建築というコンセプトで展開する。

そんななか、今年新たに販売開始した物件の一つが、軽井沢駅から車で約30分の「KITAKARUIZAWA」だ。ガラスの建築により自然に抱かれるような体感が得られる「IRORI」には、その名の通り囲炉裏を設け、人々が自然と語らうゆったりとした時間を演出。三角屋根のシンプルな「BASE」は、大開口を通じて風景とつながり、豊かな滞在が楽しめる。いずれもプライベートサウナを備えるほか、ペットと滞在できる物件も用意している。

  • MINAKAMI TOJI
    MINAKAMI TOJI
    サポーズデザインオフィスが手掛ける「NOT A HOTEL」。
    山頂にたたずむヴィラの1階に寝室、2階にLDKを配置している。
  • MINAKAMI TOJI
    180°のパノラマを望む初の温泉ヴィラ。
    圧巻の渓谷美を眺めながら、団らんや入浴が楽しめる。

また群馬最北端の「MINAKAMI」では、四方に山々を眺める山頂に急勾配の屋根がユニークな七つのヴィラを点在させている。リビングの外側には幅16mものインフィニティプールが配され、壮大な景色を眺めながら温泉に浸かれる。こちらにもプライベートサウナが用意され、極上のリラクゼーションが味わえる。

今後も沖縄・石垣島や、広島の離島・佐木島などに新たな物件が誕生予定。どこか一つを所有しておくだけで日本中さらには世界中に拠点を広げられるのは、まさに新たなライフスタイルだ。人生が楽しくなるようなその暮らしを、ぜひあなたも手に入れてみてはいかがだろうか。

●NOT A HOTEL
TEL 050-3160-0271

※『Nile’s NILE』2023年9月号に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています

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ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。