そのフラッグシップ「クラレンドル ボルドー・ルージュ」は、誕生以来世界のワインラバーから高く評価されている。メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランで構成され、豊かな果実味と上品なアロマが特徴だ。シャトー・オー・ブリオン譲りの上品なフルーティーさは、カシスやラズベリーを思わせる。シルキーな滑らかさ、豊富なタンニンのしっかりとした熟成感がありながらも、重すぎず、さまざまな料理に合わせやすい。
ぜいたくな造り、バランスの良い味わい、手に取りやすい価格。ボルドーの良さを凝縮しつつも日常的に楽しめる、まさにデイリーボルドーだ。
白ワインの「クラレンドル ボルドー・ブラン」もまた、優れたボルドー・ブランのお手本のようなワイン。セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、ミュスカデル……それぞれの特徴が見事に融合している。グレープフルーツやアカシアのような濃密なアロマ、桃やアプリコットのピュアな果実味。ミネラル感、フルーティーさと爽やかさの感じられる、気品あふれる仕上がりとなっている。
繊細な風味はフレンチだけでなく、和食にもよく合う。堅苦しさのない、懐の広さもまた魅力的だ。
今回大いに脚光を浴びたアカデミー賞セレモニーだけでなく、クラレンドルは映画やテレビの人気番組などで、数々のテーブルを彩って名をはせている。2022年だけでも20近くの映画や番組に出演したという。特に、ネットフリックスの大人気ドラマである『エミリー、パリへ行く』では、現在好評配信中のシーズン3にもその姿をのぞかせている。