世界を担う「真の国際人」を育成

AIの時代に、語学とコミュニケーションを切り口に展開する、神田外語大学の教育を紹介しよう。

Photo Satoru Seki Text Junko Chiba

AIの時代に、語学とコミュニケーションを切り口に展開する、神田外語大学の教育を紹介しよう。

  • ブリティッシュヒルズ ブリティッシュヒルズ
    福島県の疑似体験型宿泊研修施設「ブリティッシュヒルズ」。同施設では、SDGs目標達成に向けたサステナブル経営推進の一環としてさまざまな取り組みを進めている。例えば、「BHマイボトル」というタンブラーの販売や紙ストローの使用を通じて、環境に配慮した脱プラスチックを推進。
  • Highland Oasis Highland Oasis
    また、今夏には「Highland Oasis」というキッチンカーを導入し、「地球と地域にやさしい憩いの場」をコンセプトに、フードロス削減・脱プラスチック・地産地消の観点に基づいたメニューを提供した。その他にも、本学の学生が東日本大震災・原子力災害伝承館見学や双葉町まち歩きなどを通じて、震災・復興について学び、SDGsの探究学習へとつなげる「福島フィールドトリップ」の実施拠点として活用されている。
  • ブリティッシュヒルズ
  • Highland Oasis

その思いを象徴するのが、昨年創設された「グローバル・リベラルアーツ学部」だ。ここは「世界の平和のために行動できる人を育てる学部」。世界の課題を検証するために必要な幅広い教養を身につけ、その中で得た自分の考えを発信し、アクションにつなげる能力を養うことを目的としている。

特徴的なのは、入学してすぐ、全学生に2週間の海外スタディ・ツアーを体験させること。留学先は四択で、例えばインドでは宗教対立、貧富の差を考え、マレーシア・ボルネオでは開発と環境のバランスを悩み、リトアニアではナチスドイツとソ連に翻弄された歴史に接し、エルサレムではユダヤ教・キリスト教・イスラム教の摩擦と折り合いを学び、自らの無知を知る。学生たちの好奇心に火が付き、目つきが変わるのだ。さらに3年次には、ニューヨークに約4カ月間留学し、世界で活躍するための資質を磨く。「真の国際人」が育つことが期待されるカリキュラムだ。

神田外語グループは大学に加えて、早期英語教育のための「神田外語キッズクラブ」や、社会人の即戦力となる語学と専門スキルが身につく「神田外語学院」、企業や官公庁向けに英語研修を提供する「神田外語キャリアカレッジ」などを擁し、あらゆる年代に向けて語学を中心とする教育を実施している。また特筆すべきは「ブリティッシュヒルズ」という、中世英国の街並みを福島県に再現した疑似体験型宿泊研修施設だ。「本学を始め全国の中高生の英語研修を行っていて、海外留学したような気分で、実地の英語が学べると好評」だそうだ。

就任から4年、宮内学長の整えた環境から、どんな人材が巣立っていくのか。今後がますます楽しみだ。

●神田外語グループ 
TEL 03-3258-5837(グループコミュニケーション部)

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ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。