システムキッチンが当然のように普及する現在、食器洗い機やオーブンといった機器はビルトインタイプが主流だ。最高級の家庭用調理機器を提案するガゲナウは、そんなビルトイン機器を世界で初めて生み出した歴史を持つ。創業は1683年、南ドイツで鍛冶屋として設立された。その技術を生かして調理機器の開発に取り組んだ同社は、1956年に、アイレベルで使用できる画期的なオーブンを発表。これが、ビルトイン機器のスタートとなったのだ。
創業以来、同社が目指しているのは、暮らしを快適で豊かにする製品だ。先入観にとらわれないオリジナリティーあふれるアイデアをもとに、伝統ある職人技と最新テクノロジーを融合。キッチンに立つ時間が楽しくなるような機能的かつ美しい機器を生み続け、現在は食器洗い機、冷蔵、冷凍庫、コンロ、オーブンといった高性能な製品を多数そろえている。
そんな同社が新たに販売するのが「The Vario Cooling 400」シリーズ。ビルトインタイプの冷蔵庫、冷凍庫、ワインセラーが組み合わせられる最高級モデルで、2018年のミラノサローネ国際家具見本市と同時開催されたエウロクチーナ(キッチン見本市)で世界的な注目を集めた最新作だ。
今回の新作では、単なる機能的なキッチンアプライアンスとしてだけでなく、リビングやダイニングなどの洗練されたインテリアデザインの一部となるよう、ハンドルレスの扉
を選べるようになった。プッシュトゥーオープンの開閉システムを採用しているため、押すだけで扉を開け閉めすることが可能だ。手が汚れやすい調理中には、肩などで扉を押すだけで食材の出し入れすることもできる。
そしてさらに驚かされるのは、扉を開けたとき。オープンキッチンでの設置を想定し、中までも美しく見えるよう計算。庫内にはLEDの間接照明を設け、ライトアップすることで、食品をシルエットのように見せ、全体としてすっきりとした印象を与えている。
もちろん、性能に関しても申し分ない。ドアラックにアルミ、庫内にステンレスを用いて保冷効果を持たせ、食材が鮮度を損なわないように設計。自動霜取り機能を備える一方で、乾燥や酸化による冷凍焼けが起きないよう考慮されている。通常は自動霜取り機能があると乾燥を呼び、冷凍焼けしやすくなるが、難点を克服して性能を上げられるのはさすがのガゲナウ。交換や修理に手間がかかりやすいビルトイン機器だからこそ、最先端の確かな性能を備え、ロングライフであることが重要となるだろう。
ほかにはない最高の性能と美しさを備えた「The Vario Cooling400」シリーズ。よりグレードの高い暮らしを求める人に、ぜひおすすめしたい製品となっている。
●ガゲナウ東京ショールーム TEL03-5545-3877
※『Nile’s NILE』2019年7月号に掲載した記事をWEB用に編集し掲載しています