「利殖のための利殖はむなしい。資産で何を成したいか、社会に何を残せるか……金融商品はそれを実現するためのものだと思います。リラックスしながら楽しく増やせれば、なおいいのではないでしょうか」
万協製薬代表取締役社長の松浦信男氏は、スキンケア製品に特化した製造業を40年で躍進させただけでなく、幼少からの夢であったフィギュア館も設立。仕事だけでなく、大衆文化の中に自らの美学を育む松浦氏は、天真爛漫なもの言いと笑顔がまぶしい。
そんな松浦氏の余裕のあるライフスタイルは、ユニークな資産運用との出合いも一因のようだ。
「大手金融機関とは、以前から仕組債を含めかなり多くの金融商品を経験してきました。しかし、1年前に出会ったAWZ(オーズ)は、選択肢の多さ、敏速な対応、そして条件面でも他を抜きんでていました。顧客のニーズに合わせて、こんなに幅広い金融商品を自由に組めるのかと、驚きました」
仕組債に関して以前から知識があった松浦氏は、投資リスクも十分に理解していた。しかし、現在に至るまでAWZのそれは堅調な成果を上げ続けていると言う。
「独立系少数精鋭の企業であるAWZで提案された商品は、ネット証券での取引となるため、大手金融機関と比べるとコストが抑えられるというのも有利なのでしょう。小回りの利く俊敏な小さなユニットで成果を上げるというスタイルは、21世紀型のビジネスモデルの在り方と言えるのでは」
さらに、大手金融機関では課されたノルマによる売買もあるようだが、AWZはあくまで顧客主体だ。松浦氏を担当する渡邉錬氏を始め、顧客担当者は個人事業主という立場でAWZに所属し、それぞれ丁寧に顧客と向き合う。
「つまり、共存共栄でないと続かない関係です。大手金融機関は転勤があるため数年ごとに担当者が代わってしまうが、AWZではそのようなことはない。世間話をしながら、さまざまな情報も教えてくれる。渡邉さんとは肩ひじ張らないリラックスした付き合いのなかで、じっくりと信頼関係を築き、今ではプライベートな金融コンサルタントのような存在になっています」
AWZは独立した中立の立場で顧客の資産運用をアドバイスするIFAとして内閣総理大臣の登録を受けており、楽天証券などを通して、クレディ・スイスを始めとする海外の金融機関で、顧客のニーズに基づいた条件付き債券である仕組債を組成してもらう。
大手金融機関の場合、こうした仕組債は1口数千万円単位からの取り扱いということが多いが、AWZでは1口100万円から、さらに1カ月から5年間の運用期間を選べるというのも画期的だ。
「多くの個人経営者に、AWZの新しい時代のビジネスモデルと、ユニークな仕組債というアイデアを知っていただきたい」
今年で設立24年目を迎えるテクノトランス。代表取締役の佐藤征夫氏が千葉を拠点に立ち上げた物流会社で、現在、社員数は約150人に増えた。コロナ禍で現場は一段と忙しくなったが、燃料や車のコストも上昇したという。
「企業としての組織づくりと業務をこなす日々に追われ、今まではなかなか本格的な資産管理まで手が回りませんでした」
しかし、広大なテクノトランスの敷地を何度も訪れる若き担当者、川野辺将也氏の真摯な熱意に、思わず耳を傾けた。大手金融機関ではなくAWZという少数精鋭の企業で、個人事業主として汗を流している川野辺氏の姿に、中小企業オーナーとしての共感を覚えたのかもしれない。
「最初の出会いは世間話で終わりました。当初はよく知らなかったのですが、何度か会うなかで丁寧な説明を受け、興味を持つようになりました。リスクがないわけではないけれど、資金を寝かせているだけではなく、少し挑戦してみようかと思うようになったのです」
大手金融機関と大きく異なるのは、AWZのポートフォリオが仕組債に特化していること。仕組債は米国株を中心に、顧客が望む平均1~3社の銘柄に金利や償還などの条件を付けた債券だ。複雑な仕組みと元本保証がないことなどから、これまで一般的にはリスクの高い金融商品ともされてきた。
「現在は複数を運用していますが、損失は出ておらず、通算では満足しています。実際に運用してみて次第にその仕組みがより詳しく分かるようになりました」
これまで大手金融機関でも資産運用を経験してきたが、現在、次第にAWZに比重を移行するようになっているという。
「資産を全てAWZで提案いただいた仕組債で運用しているわけではなく、金融資産のほか不動産などへの分散も必要だと考えています。ただ、川野辺さんは気がかりなことがあれば、すぐに対応してくれるので安心です。また大手金融機関のような制約がなく、対個人として正面から付き合えるのもいい」
AWZには現在、20人以上の顧客担当が所属しており、1人当たり30〜40人ほどの顧客を担当。仕組債のコーディネートやアドバイス、アフターフォローなどきめ細かく顧客に提供している。
「週複数回はコミュニケーションがありますから、おのずと気心も知れ、プライベートな付き合いもあります。しかし、親しき仲にも礼儀あり、というスタンスは守られているので、程よい距離感で信頼関係を築けていると思います」
AWZの場合は組織としてだけではなく、個人的な信用に基づくものと言えそうだ。
「ビジネスのリスク、リターンは未知数ですから、これから厳しい事態がくるかもしれませんが、今の関係を前提とすれば、十分なリスクマネージメントを実施できるだろうと考えています」
仕組債に特化したIFA法人
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●AWZ
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※『Nile’s NILE』2022年3月号に掲載した記事をWEB用に編集し掲載しています