世界で勝負できる人財を育む進学塾

子供が中学生になったら親ができることはあまりないかもしれない。強いていうなら、いい教育を受けさせてあげることくらいか。しかしそれは一流大学合格がゴールではない。社会に出て輝ける人、世界を舞台に勝負できる人になるために、いまできることとは。

Photo Satoru Seki Text Mayumi Sakamoto

子供が中学生になったら親ができることはあまりないかもしれない。強いていうなら、いい教育を受けさせてあげることくらいか。しかしそれは一流大学合格がゴールではない。社会に出て輝ける人、世界を舞台に勝負できる人になるために、いまできることとは。

モチベーションアカデミア代表
モチベーションアカデミア代表取締役 柿木秀雄(かきのき・ひでお)
東京大学工学部システム創成学科環境エネルギーシステムコース卒業後、東京大学大学院工学系研究科地球システム工学専攻修了。大学院修了後、2009年4月にリンクアンドモチベーションに入社、経営企画としてグループ各社の経営支援・M&A・ベンチャー出資・決算・ファイナンス・IRを担当。2015年4月より現職

経済産業省が提唱する“社会人基礎力”の育成や、組織で働く個人の“モチベーション”の向上において、約2万社・約50万人の支援実績を誇る「リンクアンドモチベーション」。これらビジネスパーソンに向けて行ってきたノウハウを中高生向けにアレンジして提供するのが「モチベーションアカデミア」だ。モチベーション向上・社会人基礎力の習得・難関大合格・社会での活躍に挑む、これまでにない進学塾である。

「企業様からグローバル人材やしっかりと活躍できる人材がいないといったお声をいただいて、それはなにかおかしいというのが我々の出発点です。社会は目まぐるしく変化しているのに、日本の教育はあまり変わっていない。AIやIoTなどの技術革新の中で、多くの単純労働がロボットに代替される時代にもかかわらずです。クリエーティビティーやホスピタリティー、コミュニケーション能力などが求められますが、これらはいまの教育では養われていないのです」とはモチベーションアカデミア代表取締役の柿木秀雄氏。

授業風景
10人以下の少人数対話型授業は、講師や仲間と対話をしながら授業が進んでいくため、思考力や表現力を鍛えることができる。

一流大学を卒業しても就職が難しい人がいる。日本の子どもたちは勤勉なのに、社会に出た瞬間、“使えない人材” “世界で通用しない人材”といわれてしまうのだ。企業が求めるのは、自ら目標を掲げ、やる気をコントロールし、多様な仲間と協働して課題解決できる“自立型人財”。これを中高生のうちに養うことができれば、受験は軽々と乗り越えられ、社会に出てからも輝くことができると、柿木氏はいう。モチベーション(やる気)がない場合、どうするのか。「やる気のないお子様に関しては、カウンセリングの時間を多くとり、モチベーションを上げるための様々な働きかけをしていきます。具体的には、過去の原体験や興味を深堀り、価値観を言語化して、知的好奇心を引き出すような本、イベントなどを紹介したりします。担当講師は、リンクアンドモチベーションで培われたモチベーションを上げる独自技術“モチベーションエンジニアリング”を習得しているので、そのつど適切な声がけをします。パートナーという言葉を使っていますが、講師は生徒さんに並走して、その人生で目指しているゴールに向かって一緒に走っていくというイメージ。こうした1対1のコーチングは当塾の強みであり、一番の価値と自負しています」

講師と塾生
塾生はいつでも何度でも講師に質問することができる。普段授業で受けていない科目でも質問可能。

モチベーションの次は、学習や受験に対するスタンス、ポータブルスキル(対自分力・対課題力・対人力)を養う。講師は常に生徒と向きあい、今伸ばすべき成長目標を2~3ヶ月単位で決める。スキル獲得に向けて面談・授業・イベントで多面的にサポートすることで、自分自身をマネジメントする力や課題を解決する力コミュニケーション能力などを養っていくという。教室は明るく開放的な雰囲気を大切に、生徒がいつでも質問しやすいよう、講師は円形のブースに常駐。館内のいたるところに机と椅子が置かれ、人の気配を感じながら学習したり、静かな自習室にこもったりと、思い思いのスタイルで集中できる。また、保護者への面談やお子様のモチベーションコントロールに関するセミナーなども随時開催し、情報は常に共有している。

自習室
塾生はいつでも自習室を利用することができる。クローズドで静かな空間から、オープンで音楽がかかっている空間まで多種多様。

今後はAO入試に近いものが各大学で展開されるだろう。「一言でいえば就職試験のようなもの。なぜうちの大学に入りたいのか、どのような問題意識を持っているのか、その問題を大学でどう解決したいのか、をプレゼンテーションして、面接や小論文で試されます」。社会に出てから必要になる力が大学入試で問われるのだ。そのときがもうすぐそこまで来ている。

●モチベーションアカデミア TEL03-5428-8585(渋谷校)

●2015年度の合格実績 2015年度の高3生のうち、81%が第一志望の国立・早慶に現役で進学しています。
〈国公立大〉9名合格
一橋大学法学部法律学科、横浜市立大学医学部医学科、防衛医科大学医学部医学科、東京外語大学国際社会学部、東京学芸大学教育学部特別教育支援学科、東京農工大学工学部生命工学科、千葉大学工学部共生応用化学科、埼玉大学工学部建築学科、埼玉大学教育学部小学校コース
〈早慶大〉14名合格
早稲田大学 創造理工学部、国際教養学部、文化構想学部、文学部
慶応義塾大学 経済学部、商学部、理工学部、文学部、環境情報学部、総合政策学部
〈その他〉
上智大・ICU6名合格、東理・明治・立教・中央・青学・学習院・私立医学部31名合格
●1997~2015年の合格実績 19年間(1997年~2015年)で、1,037名の高校3年生が現役で進学しています。
〈国公立大〉
東京大学34名(理Ⅲ1名)、一橋大学11名、東京工業大学21名、東京外国語大学17名、東北大学15名 (医1名)、北海道大学10名(医1名、薬1名、獣1名)、筑波大学72名(医3名)千葉大学65名(医1名)ほか
〈私立大学〉
早稲田大学326名、慶応義塾大学155名(薬4名)、上智大学74名、東京理科大学448名(薬29名)ほか


※『Nile’s NILE』2017年3月号に掲載した記事をWEB用に編集し掲載しています

ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。