ナツッジイタリアが日本上陸 ナツッジイタリア

イタリア最大の家具メーカーであるナツッジイタリアの最新ギャラリー「NATUZZI ITALIA GALLERY YOKOHAMA」がみなとみらいにオープン。イタリア生まれのハイエンドブランド「NATUZZI ITALIA」が、ついに日本上陸を果たした。

Photo Satoru Seki Text Kiyo Sato

イタリア最大の家具メーカーであるナツッジイタリアの最新ギャラリー「NATUZZI ITALIA GALLERY YOKOHAMA」がみなとみらいにオープン。イタリア生まれのハイエンドブランド「NATUZZI ITALIA」が、ついに日本上陸を果たした。

システムソファ
今年2月に横浜ワールドポーターズ4階にオープンした「NATUZZI ITALIA GALLERY YOKOHAMA」。マンゾーニ&タピナッシによるデザインの2017年ミラノサローネで発表された最新作「KENDO」は、カウチタイプなどエレメントを自在にレイアウトできるシステムソファ。

イタリアらしいモダンなデザインと上質な素材が融合した家具を展開するナツッジイタリア。現在CEO兼チーフデザイナーを務めるパスカーレ・ナツッジ氏によって1959年に南イタリアで創業した。小さなソファ工房からのスタートだったが、67年からソファの大規模生産を本格的に開始。93年にはイタリアの家具メーカーとして初となるニューヨーク証券取引所への上場を果たした。
“メイド・イン・イタリー”にこだわった高品質なソファは、多くの人から支持を集め、欧米、中東、アジアにも販路を拡大。現在、世界120以上都市、約600店舗を構え、世界有数の家具メーカーとして大きく成長を遂げた。

リビングとソファ
オリジナルデザインの「Borghese」は、背もたれのヘッドレストが可動式で、好みのポジションに合わせてリラックスすることができる。

同社では、レザー、木材、ウレタンなどソファに使用する原材料の92%を自社で生産。品質をコントロールすることで、常にハイクオリティーな家具を提供している。中でも主力商品のソファは、最先端技術を結集して独自開発した高反発のウレタン素材を使用。体をすっぽりと包み込むような安定感のある座り心地を実現している。また熟練した職人の手により丹念になめしてつくられるレザーは、肌触りが実に滑らか。革張りソファは同ブランドの中でも最も人気を集める商品だ。

ベッドと絵画
レザーをふんだんに用いて贅沢に仕上げたベッド「Piuma」。空間の調和をコンセプトに掲げ、ベッドリネンの他、照明やラグなどもオリジナルで展開する。

また同社では本社の他、近隣に五つの自社工場を構えるなど、製造からB tо B/B tо Cまで一貫して手掛ける。徹底した品質管理を行うと同時に、直営店やフランチャイズ店のみで販売することで、同クラスのハイエンドブランドと比べて手頃な価格帯を実現しているのだ。

毎年、著名デザイナーとのコラボレーションによって新作を開発する同社。ソファは年に40モデルほどが発売されるが、近年ではリビングでの過ごし方を反映しながらエレメントを自由にレイアウトできるシステムソファや、空間を軽やかに見せるロータイプが人気だという。レザー、ファブリックともにそれぞれ約100種類の豊富なバリエーションがそろうのも魅力の一つだ。

イスとテーブル
マウロ・リッパリーニが手掛けたウォールナット製のダイニングテーブル「Circus」はクロスした脚部が特徴。チェア「PiGreco」は上質な革張りもあり魅力だ。

さらに自身を“ハーモニーメーカー”と呼ぶナツッジイタリアは、空間全体の調和を重視し、家具だけでなく、照明、ラグ、ベッドリネン、アクセサリー、アートに至るまでさまざまなオリジナル商品を展開。住まいをトータルにコーディネートすることで、オリジナリティーあふれる空間をつくり出している。

そんな最新のナツッジイタリアの世界を実際に体感できる日本初の店舗が、みなとみらいの横浜ワールドポーターズ内にオープンした。店内には新作ソファを始め、多彩なスタイルの家具が、リビング、ダイニング、寝室などシーンごとにコーディネートされている。また専門スタッフが住まいに合わせた提案を行ってくれるうれしいサービスも。デザインの本場イタリアで生まれたハイセンスな家具にぜひ触れてみてほしい。

※『Nile’s NILE』2018年5月号に掲載した記事をWEB用に編集し掲載しています

ラグジュアリーとは何か?

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