1925年デンマーク北西部でピーター・バングとスヴェン・オルフセンが共同で立ち上げた、オーディオ・ビジュアル製品の世界的ブランド「バング&オルフセン」。ラジオメーカーとして誕生し、後にバウハウスの機能主義に影響を受け前衛的なデザインを採用。オーディオにおけるインダストリアル・デザインの代表的存在として、これまでに18製品がMoMAのパーマネントコレクションに選ばれている。
中でもユーザビリティーとデザイン性に優れている製品が、2016年に発売された「ベオサウンド 1」と「ベオサウンド 2」だ。360度に音を放射し、円錐のてっぺんをカットしたようなデザインと、デンマークのクラフトマンが加工したというアルミボディーが特徴。本体をテーブルに置くと底部との間にわずかなスペースができるデザインになっているため、ボトムに向かって配置されたユニットから力強くクリアな低音が放出される。そんな製品にGoogle アシスタントを搭載した新しいスマートスピーカーが誕生した。
ボディーに5個のマイクを埋め込み音声を分析し、スピーカーが発する音とユーザーのコマンドの識別が可能に。さらにスピーカー上部には4個の“お気に入りボタン”を設置し、音楽プレイリストのストリーミングや天気予報、カレンダーの読み上げなどができる。
創業当初から「技術は人のために」という一貫したポリシーを受け継ぐバング&オルフセンは、これからも上質な音でラグジュアリーな時間を提供してくれるだろう。
●バング&オルフセン ジャパン TEL03-6303-3881
※『Nile’s NILE』2018年10月号に掲載した記事をWEB用に編集し掲載しています