翼に込めた意志とともに刻む時

1995年の誕生以来、身に着ける人の人生に永く寄り添うべく、“次なる理想を創るもの”というブランドステートメントを掲げ、精度、品質、デザイン、ホスピタリティーの四つの理想に絶えず挑み続けるザ・シチズン。ブランドを象徴するイーグルマークの着想源でもある鷲の羽ばたきを模したパターンを文字板にあしらい、未来への進化の意志を込めた30周年記念の2モデルが登場する。

Photo Takehiro Hiramatsu(digni) Text Yasushi Matsuami

1995年の誕生以来、身に着ける人の人生に永く寄り添うべく、“次なる理想を創るもの”というブランドステートメントを掲げ、精度、品質、デザイン、ホスピタリティーの四つの理想に絶えず挑み続けるザ・シチズン。ブランドを象徴するイーグルマークの着想源でもある鷲の羽ばたきを模したパターンを文字板にあしらい、未来への進化の意志を込めた30周年記念の2モデルが登場する。

「ザ・シチズン NC0201-54A」
メカニカル自動巻き(手巻き付き)、ケース径40㎜、SSケース×SSブレスレット、5気圧防水、世界限定300本(裏蓋にリミテッドエディションナンバー入り)、特定店限定モデル、15,000円、12月11日発売予定。

「常に先を見据え、理想を追求する」

「身に着ける方に永く寄り添う」―その二つの意志の証しとして、ザ・シチズンは、鷲をかたどったイーグルマークをブランドの象徴に掲げてきた。鷲は、勇猛でありながら、古くから狩りのパートナーとして人と親密な絆を築いてきたことに由来する。

ザ・シチズンは今年、誕生30周年という節目を迎えた。これを記念し、これまでに「勝色」「叢雲絞り染め」の藍染和紙文字板の2モデル、さらに日本の美しい四季の情景を土佐和紙文字板に切り取った4モデルを発表。そしてこの11月と12月に、イーグルマークの着想源でもある鷲の羽ばたきを模したパターンを文字板に配した30周年記念の2モデルが続けて登場する。

12月11日に発売されるのは、メカニカルモデル「NC0201-54A」。鷲の羽ばたきを模したパターンを高度な金属転写技術「電気鋳造」で施したアイボリーカラーの文字板を採用。日付表示を持たないことで、有機的な曲線が伸びやかに表現され、直線的な針やインデックスとの組み合わせも趣深い。

搭載する機械式自動巻きムーブメントキャリバー0200は、シチズンの設計思想、長年磨き上げてきた加工技術、さらにシチズンのグループ傘下となったラ・ジュー・ペレ社との交流の中で得た知見も取り入れながら、2021年に完成させたものだ。スイスの公的精度規格COSCの基準を凌ぐ平均日差-3~+5秒(静的状態)という高精度を実現しだけでなく、パーツの面取りや仕上げの質感も高く、その機能美をシースルーバックから観賞できる。

ステンレススチール製のケースは、ラグを持たない面構成による形状で、ブレスレットまで一体感のあるデザイン。ヘアライン仕上げを基調に、要所にあしらわれたミラー仕上げの輝きも存在感を際立たせている。

「ザ・シチズン AQ4100-57C」
エコ・ドライブ(光発電クオーツ)、ケース径38.3㎜、スーパーチタニウムケース×スーパーチタニウムブレスレット、10気圧防水、世界限定500本、440,000円、11月13日より発売中。

このモデルに先駆け11月13日に、年差±5秒の超高精度を誇る光発電エコ・ドライブモデル「AQ4100-57C」が発売された。メカニカルモデルと同じく、アイボリーカラーを基調とする文字板に、鷲の羽ばたきにインスパイアされたパターンが躍動している。光の透過性の高いポリカーボネート樹脂の裏面に繊細な模様を施し、さらにメタリック処理を加え、つややかで奥行きのある質感に仕上げられている。

ケースとブレスレットにはシチズン独自の素材「スーパーチタニウム™」を採用。チタニウムに、キズに強く、明るく透き通るような色調の表面硬化技術「デュラテクトプラチナ」を施したものだ。美しい輝きが長く持続し、肌になじむ快適な着け心地が味わえる。3時位置には、2100年2月末まで修正を必要としない永久カレンダー機能のデイト表示を備え、実用性も高い。

2モデルともに、まだ見ぬ明日へ向かって羽ばたく鷲のごとく、躍動感にあふれ、進化への確かな意志とプライドを感じさせる。アニバーサリーイヤーにふさわしい出来栄えを、手に取って確かめてみたい。

●シチズン
お客様時計相談室
TEL 0120-78-4807

※『Nile’sNILE』2025年12月号に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています。

ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「Nileport」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。