3モデルに共通のディテールも、1960年代のモータースポーツテーストに寄与している。マッシュルーム型のクロノグラフプッシャー、ヴィンテージなダッシュボードメーターを彷彿させる円と正方形とが融合された6時位置の「角丸」型のミニッツカウンター、ダイヤル外周のタキメータースケール、裏をイエローとしたパンチングレザーのストラップ――。 3モデルがそれぞれ個性的でエクスクルーシブな意匠を纏いながら、1960年代の個性的でエキサイティングな雰囲気を醸し出す。
ブライトリングの高度なエンジニアリングが、それを裏打ちしていることも頼もしい。1940年代から、ブライトリングは高精度クロノグラフに複雑機構を加えた特別なモデル発表してきた。クロノグラフ機能に加え、12時位置にトゥールビヨンを備えたこの3モデルは、その伝統を受け継ぐものと言っていい。
「トップタイム B21 シェルビー コブラ」のダイヤルは、抑制の効いた渋いブルー。ル・マンを制した伝説的なドライバー、キャロル・シェルビーが誕生させた、英国風の小型・軽量シャシーに、パワフルで信頼性に優れた米国製スモールブロックエンジンを搭載したシェルビー・コブラのカラーにインスパイアされたものだ。直径44㎜のブラックセラミックケースを採用し、ブラック×ブルーのコンビネーションもマスキュリンな魅力に富む。
「トップタイム B21 シボレー コルベット」は、1960年代のレジェンド、「スティングレー」と呼ばれたシボレー コルベットのダッシュボードを思わせるウォルナット製のダイヤルを採用。直径44㎜のブラックセラミックケースとの組み合わせが、洗練された精悍なエレガンスを奏でている。
搭載するキャリバーB21は、ハイエンドムーブメントのサプライヤーとして知られるマニュファクチュール、ラ・ジュー・ペレ社とブライトリングが共同開発したものだ。ブライトリングは全てのムーブメントにおいて、スイスの公的精度認証であるCOSC取得を掲げているが、このキャリバーB21ももちろんCOSC認定クロノメーターだ。クロノグラフとトゥールビヨンとを組み合わせた超複雑機構でありながら、高精度かつ信頼性の高さを実証し、加えて、10気圧防水のタフな外装に包んだことも特筆に値する。これだけの充実した中身でありながら、価格以上の満足感があるプライス設定も見逃せない。
特別な時間を生み出すタイムピース、それがどんな味わいなのかは、ごく限られた数しか製作されない、この「トップタイムB21 クラシックカーズ クロノグラフ トゥールビヨン」を手にした人だけが知ることのできる贅沢なのだ。
今回紹介した3本すべてが見れるのは、今年伊勢丹新宿店 本館5階にオープンしたブライトリング ブティック 伊勢丹新宿店となっているので、気になる方はお早めに。
●ブライトリング
TEL 0120-150-707