1884年、レオン・ブライトリングによって創業されたブライトリングが、今年140周年を迎えた。ブライトリングと言えば、高精度のクロノグラフを武器に航空計器やパイロットウォッチの分野で評価を高めてきたことが知られている。しかしそれだけでなく、20世紀初頭にはモータリゼーションを先取りした懐中時計用タキメーターの特許を取得し、50年代にはダイバーズ・クロノグラフをいち早く開発するなど、空・陸・海の全てのカテゴリーで大きな足跡を遺しながら、進化を重ねてきた。
1960年代には「若く活動的なプロフェッショナルのニーズに応える」というミッションを掲げてトップタイム コレクションを発表。エレガントでありながら斬新なデザインやプロポーションにより、ファッション感度の高い層にも強くアピールしていく。
2020年、往年の個性的なモデルを復刻した「トップタイム リミテッドエディション」が登場。これを契機として、ブラントリングのカタログに「トップタイム」の名前がカムバックすることに。そして、フォード マスタング、シボレー コルベット、シェルビー コブラ、などのモータースポーツ界のレジェンド的存在や、イギリスの歴史あるモーターサイクルブランド、トライアンフなどとのコラボレーションによる魅力的なタイムピースがラインアップされいく。
創業140周年というこの大きな節目の年に、ブライトリングはトップタイム クラシックカーズコレクションから、フォード マスタング、シェルビー コブラ、シボレー コルベットをオマージュした、あまりにもスペシャルな「トップタイムB21 クラシックカーズ クロノグラフ トゥールビヨン」3モデルを発表した。共通するのは、1960年代に生産されたヴインテージカーの持つ空気感が息づいていることだ。
「トップタイム B21 フォード マスタング」は、1964年から74年まで製造された初代フォード マスタングのカラーにマッチした鮮烈なグリーンのダイヤルをフィーチャー。直径43㎜のケースはブロンズ製。この素材は経年変化することが知られているが、このモデルでは比較的ゆったりと経年変化するタイプを採用している。長く付き合いながら、自分だけの渋いゴールドカラーに育てていく楽しみもある。
今回、「トップタイム B21 フォード マスタング」を、愛車の1965年製フォード マスタング クーペをめぐるライフスタイルを発信するインスタグラマー、神原満理奈さんに着用していただいた。
「父がヴィンテージカーの愛好家で、子供の頃からガソリンのニオイがする車に親しんで育ちました。このマスタングとは、約7年の付き合い。エレガントな見た目でありながら、4700CCのパワフルなエンジンを搭載していて、当時のアメ車ならではの大胆な魅力を感じています」
彼女が普段愛用しているタイムピースは、「トップタイム B01 フォード マスタング」。直径41㎜のSSケースに自社製キャリバーブライトリング01を搭載。メッシュタイプのミラネーゼブレスをセットして着用している。
「スティーヴ・マックイーンの映画『ブリット』の有名なカーチェイスシーンで、彼がドライブする1968年製のフォード・マスタングGT390ファストバックがグリーンなんです。そこからマスタング=グリーンのイメージが生まれたので、一目見て文字盤のグリーンにピンときました。マスキュリンで大きめの時計を着けるのも好きなんですが、41㎜というちょうどいいサイズ感も気に入っています」
そんな彼女に、トゥールビヨンを搭載した「トップタイム B21 フォード マスタング」の印象を訊くと……。
「マスタングをドライブする時って、それだけで特別な時間になるんです。そのときに、この時計をつけたら、もっともっと特別な時間を味わえそうですよね。マスタングとのコラボモデルですが、ケースバックにBREITLING×FORDとさりげなく入っているだけで、これみよがしにマスタングのロゴや文字が入っていないのもいいですね。分かる人にだけ、ちゃんと伝わる、みたいな。マスタングのオーナーじゃなくても、この時代のスポーツカーや空気感を愛する人が着けやすいテイストを持っていると思います」