空を思えば満目の花

桜の季節の和菓子といえば、なんといっても「桜餅」。関東風と関西風の2種類があり、製法も異なる。各店のこだわりの桜餅をご紹介しよう。

桜の季節の和菓子といえば、なんといっても「桜餅」。関東風と関西風の2種類があり、製法も異なる。各店のこだわりの桜餅をご紹介しよう。

  • 宗家 源 吉兆庵
    宗家 源 吉兆庵
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    もっちりとした桜色の道明寺生地で、甘すぎずさっぱりとした味わいのなめらかなこしあんを包み、天面に塩漬けの桜の花をあしらった桜餅。桜葉の程よい塩加減が、桜の香りとともにこしあんの甘さを引き立てている。食べやすいサイズ感と創作を得意とする銘店ならではの上品なたたずまいも魅力。
    桜餅 1個 249円 ※今季の販売は終了
    ●宗家 源 吉兆庵 TEL 0120-277-327
  • 御菓子司 文銭堂本舗
    御菓子司 文銭堂本舗
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    終戦まもない1948年、新橋に店を構えた文銭堂本舗の桜餅は、しっとりもちもちの生地に皮むきあんを包んだ仕上げ。原料にこだわり、小豆の表面の皮をむいてから炊くあんは、えぐみと渋みが少なく淡い色合いが美しい。桜の香りと葉の塩気がすっきりとしたあんの甘さとよく合う上品な味わいだ。
    桜餅 1個 230円 ※4月上旬まで
    ●御菓子司 文銭堂本舗 TEL 03-3591-4441
  • 銀座あけぼの
    銀座あけぼの
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    小麦粉に白玉粉を加えて職人が一枚一枚丁寧に焼き上げた、しっとりふんわりとした生地と、ふっくらと丸みを帯びた美しいふくさ包みが特徴のあけぼののさくらもち。北海道産小豆の風味豊かなこしあんの上品な甘さと、小田原の八重桜の花、伊豆半島の桜葉の塩気との相性も抜群な一品。
    さくらもち 1個 270円 ※4月中旬まで
    ●銀座あけぼの 銀座本店 TEL 03-3571-3640
  • 菓匠雅庵
    菓匠雅庵
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    菓匠雅庵は、全国和菓子協会が極めて優れた技術を持つ和菓子職人を認定する、選・和菓子職「優秀和菓子職」に認定された皆川典雅氏の和菓子店。同店の桜餅は、職人の手作業で一枚一枚しっとりと焼き上げた生地でやわらかく煮た白手亡豆入りの自家製こしあんを包み、国産の樽(たる)漬け桜葉を使用している。
    桜餅 1個 237円 ※春限定
    ●菓匠雅庵 TEL 03-3793-1769
  • 豊島屋
    豊島屋
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    鳩サブレーで知られる豊島屋の桜餅は、もちもちの小麦の薄焼き生地でこしあんを包み、塩漬けの桜葉を2枚使用しているのが特徴。また、本店の裏手にある甘味処「豊島屋菓寮 八十小路」では、薄焼き生地で、桜葉の塩漬けを細かく刻んで混ぜ合わせたまろやかな白あんを包んだ段葛さくら餅を味わうことができる。
    桜餅 1個 240円 ※4月上旬まで
    ●豊島屋 TEL 0467-25-0810
  • 菓子舗 間瀬
    菓子舗 間瀬
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    昨年創業150周年を迎えた静岡の和菓子店・菓子舗 間瀬では、優れた職人技で四季を表現する生菓子を提供している。春の桜もちは、薄く焼き上げた小麦生地に、小豆の風味が豊かで甘さ控えめなこしあん、伊豆松崎から仕入れた1年漬け込んだ大島桜葉など、素材にこだわった繊細な味わいが魅力だ。
    桜もち 1個 205円 ※4/12まで
    ●菓子舗 間瀬 TEL 0557-67-0111
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ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。