
Photo Takehiro Hiramatsu(digni)
1860年から続く、世界最古のゴルフメジャー大会である全英オープン。プレーヤーが勝利を味わうときにたしなむのが、大会唯一の公式ウイスキー、ロッホローモンドだ。プロゴルファーのコリン・モンゴメリー氏がアンバサダーを務め、毎年の全英オープンゴルフで限定ウイスキーをマスターブレンダーと共同で造り出し、大会に華を添えている。日本国内の大会でもスポンサーを務めるなど、ゴルファーの間で愛飲されるブランドだ。
ロッホローモンドの蒸溜所は、スコットランドで最古の蒸留免許が現存するリトルミル蒸溜所の第二蒸溜所として、1814年に造られたとされる。1966年からはロッホローモンドの名を冠して操業を開始。希少な長期熟成原酒を限定品として販売するほか、わずかに残るリトルミルの樽たるからもボトリングを行う。
モルトウイスキーとグレーンウイスキーの両方を製造するロッホローモンド蒸溜所だからこそ実現したのが、自社蒸溜所の原酒のみを使用したシングルブレンデッドウイスキー「ロッホローモンド シグネチャー」。オロロソシェリー樽とリチャーアメリカンオーク樽で構成された600樽のうち、一番古いものからボトリングしていく伝統的なソレラシステムでマリッジングし、完璧な調和を追求したこだわりのブレンデッドだ。東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2024では最高金賞を受賞。勝利をたたえる格式高い味わいを、ぜひ自宅で楽しみたい。
●都光
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※『Nile’s NILE』2025年5月号に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています