ウイスキー通に捧ぐミュージアム

ジャパニーズウイスキーを中心に2千種類以上が揃う「M銀座ウイスキー博物館」。珍しいウイスキーを眺めながら、併設のテイスティングバーで試飲もできる、ウイスキー好きにはたまらないスポットだ。

ジャパニーズウイスキーを中心に2千種類以上が揃う「M銀座ウイスキー博物館」。珍しいウイスキーを眺めながら、併設のテイスティングバーで試飲もできる、ウイスキー好きにはたまらないスポットだ。

ウイスキー博物館1
約800平米ほどの広いフロアに、琥珀色のウイスキー瓶がずらりと並ぶ姿は壮観。

東京・銀座イグジットメルサにオープンした「M銀座ウイスキー博物館」。6階のフロアをまるまる使った広い空間に、2千種以上のウイスキーが取りそろえられている。

ジャパニーズウイスキーを中心に揃える中で特に豊富なのが、サントリーウイスキーだ。

サントリーのウイスキーは、壽屋(現サントリーホールディングス)の鳥井信治郎が1923年に着工した山崎蒸溜所から始まる。山崎は、千利休も茶室を構えた名水の地として有名だ。1929年に、日本初のウイスキーである「白札」が発売されると、山崎の名水で生まれたマイルドなうまみが、多くの人々に愛された。

「白札」の発売以降現在に至るまでの千種類ほどのサントリーウイスキーのほか、大日本果汁(現アサヒグループホールディングス)、軽井沢蒸留所、本坊酒造、ベンチャーウイスキーなど、多くの種類を購入することができる。

ウイスキー博物館2
現在は一般販売されていない「山崎55年」も。55年以上熟成させたモルト原酒を使用した、とても貴重なウイスキーだ。

さらにウイスキーバーが設置されており、一部のイベント用を除いて無料でテイスティングが可能だというから驚きだ。ノンビンテージから長期熟成された年代物のウイスキーまで幅広く、ここでしかお目にかかれない品も多い。

店内にはワイン、ブランデー、葉巻も用意。酒好きにはたまらない、まさに大人の楽しみのための空間といえる。長い年月をかけて改良、ブレンドされてきたジャパニーズウイスキーの深みに圧倒されること間違いなしだ。

●M銀座ウイスキー博物館 
TEL03-6280-6918 www.m-whisky.com

※『Nile’s NILE』2022年7月号に掲載した記事をWEB用に編集し掲載しています

ラグジュアリーとは何か?

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それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。