ノンアルコールビバレッジ「NOOH」のラグジュアリーなローンチ

プロヴァンスで340余年の歴史を持つ名門ワイナリー、シャトー・ラ・コストから「NOOH」という名称で、ノンアルコールのスパークリング&スティルワインがデビュー。そのお披露目が、京都のラグジュアリーホテルThe Shimmonzenのメインダイニング「ジャン・ジョルジュ」のスペシャルランチで、その後、建仁寺の両足院で行われ、“なんとも贅沢な”ストーリーが描かれた。

Text Hiroko Komatsu

プロヴァンスで340余年の歴史を持つ名門ワイナリー、シャトー・ラ・コストから「NOOH」という名称で、ノンアルコールのスパークリング&スティルワインがデビュー。そのお披露目が、京都のラグジュアリーホテルThe Shimmonzenのメインダイニング「ジャン・ジョルジュ」のスペシャルランチで、その後、建仁寺の両足院で行われ、“なんとも贅沢な”ストーリーが描かれた。

ノンアルコールビバレッジ「NOOH」のラグジュアリーなローンチ
プロヴァンスの名門ワイナリー、シャトー・ラ・コストからノンアルコールビバレッジ「NOOH」が登場。

ノンアルコールビバレッジの需要が年々増える中で、クオリティのー高いそれを造ることは、シャトー・ラ・コストにとっても必須の課題だった。3年におよぶ研究を重ね、ついに、これぞという満足のいく製品を開発。アルコールを望まない人の「NO」とアルコールの化学記号「OH」を組み合わせて、「NOOH(ヌー)」と命名された。プロヴァンス産ワインをもとに、真空蒸留という繊細な方法を経て、アルコールのみが取り除かれるため、優れた味わいと香りはワインそのままに楽しめる。どんなシチュエーションにも対応できるノンアルコールビバレッジの登場は、ライフスタイルそのものを変えてくれるはずだ。

骨董商の店が並ぶ古式ゆかしい街並みに溶け込むかのような外観を持つThe Shinmonzen。中に入ればモダンな建築が目を引く、全9室のラグジュアリーホテル。メインダイニングにはNYを拠点に世界各地に活躍の場を広げる、巨匠ジャン・ジョルジュのレストランが備わっている。日本では六本木ヒルズ店に続く2店舗目だ。

その「ジャン・ジョルジュ」でNOOHに合わせたランチが開催された。ウニやマグロにひとひねりをきかせた3種のアミューズとスパークリングNOOHの爽やかにしてふくよかな味わいの相性のよさといったらない。続いて、春を告げるグリーンアスパラガスとモリーユ茸のクリームソースには、ロゼのスパークリングNOOHが見事に呼応した。

ノンアルコールビバレッジ「NOOH」のラグジュアリーなローンチ
グリーンアスパラガスとモリーユ茸のクリームソース。

魚料理はスペシャリテである甘鯛のロースト。鱗焼きの技法をジャン・ジョルジュ氏が気に入って、何度もトライして完成させたものだそう。こちらには、シャトー・ラ・コストのグラン ヴァン ブランが花を添えた。メインディッシュの京丹波和牛のローストは、金時ニンジンや味噌を効かせるなど、和のエッセンスを遺憾なく取り入れ、完璧な仕上がりに。こちらには、同じく香り高いグラン ヴァン ルージュが寄り添った。

奇しくもこの日は、『ミシュランガイド京都・大阪2025』の発表の翌日。見事に一つ星を獲得し、キッチンは沸き立っていた。シェフのハナ・ユーン氏は、NYの「ジャン・ジョルジュ」で修業を積んだ後に、京都店のシェフに抜擢。フランス料理界、京都で初で唯一の女性ミシュラン星付きシェフとして、今後の一層の活躍に期待したい。

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    「ジャン・ジョルジュ」でのお披露目の後は建仁寺でローンチを祝う。
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    フィンガーフードとして供されたキャビアの巾着包。
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    建仁寺でのローンチではフリーフローでNOOHを体験。
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さて、すっかり気分が上がったところで、歴史ある建仁寺の両足院へと場所を改め、再びNOOHのローンチを祝った。三味線に合わせて芸妓の舞が披露されると言う贅沢な演出に時の経つのも忘れるようであった。キャビアの巾着包みなど、凝った演出のフィンガーフードをいただきながら、フリーフローでNOOHを味わうラグジュアリーな時間。誰の胸にも、忘れられない一夜として刻まれたに違いない。

●The Shinmonzen
京都市東山区新門前通西之町235
TEL 075-533-6553
https://theshinmonzen.com/jp/

●NOOH
TEL 050-4560-5077

ラグジュアリーとは何か?

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それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「Nileport」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。