
1860年から続く、世界最古のメジャー大会である全英オープンゴルフ。プレーヤーが勝利を味わうためにたしなむのが、大会唯一の公式ウイスキー、ロッホローモンドだ。プロゴルファーのコリン・モンゴメリー氏がアンバサダーを務め、毎年の全英オープンゴルフで限定ウイスキーをマスターブレンダーと共同で造り出し、大会に華を添えている。日本国内の大会でもスポンサーを務めるなど、ゴルファーの間で愛飲されるブランドだ。
ロッホローモンドの蒸溜所は、スコットランドで最古の蒸留免許が現存するリトルミル蒸溜所の第二蒸溜所として、1814年に造られたとされる。1966年からはロッホローモンドの名を冠して操業を開始。希少な長期熟成原酒を限定品として販売するほか、わずかに残るリトルミルの樽たるからもボトリングを行う。
特に「ロッホローモンド12年」は、東京ウイスキー&スピリッツコンペティションで2019年から24年まで連続で金賞を受賞し、殿堂入りとなった看板商品。同じく、フルーティーな味わいの「ロッホローモンド インチマリン12年」、スモーキーな「ロッホローモンド インチモーン12年」は、ロッホローモンドを代表するシングルモルトウイスキー3部作だ。
24年にはインターナショナル ウイスキー&スピリッツ コンペティションにて、蒸溜所として最高賞を受賞したロッホローモンド。今最も注目すべきウイスキーを、トーナメント観賞とともに味わいたい。
※『Nile’s NILE』2025年4月号に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています