シングルスレッドとの饗宴

元ドン ペリニヨンの醸造最高責任者であるリシャール・ジョフロワ氏が手掛ける日本酒IWA。富山・立山の白岩地区に建てられたその蔵に、ゲストシェフとして、アメリカが誇る三つ星レストラン「シングルスレッド」のカイル・コノートン氏を招き、富山の自然をよく知る下條貴大シェフの協力を得、世界を食べ歩くフーディーをゲストにコラボレーションランチが開かれた。

Photo   Text Hiroko Komatsu

元ドン ペリニヨンの醸造最高責任者であるリシャール・ジョフロワ氏が手掛ける日本酒IWA。富山・立山の白岩地区に建てられたその蔵に、ゲストシェフとして、アメリカが誇る三つ星レストラン「シングルスレッド」のカイル・コノートン氏を招き、富山の自然をよく知る下條貴大シェフの協力を得、世界を食べ歩くフーディーをゲストにコラボレーションランチが開かれた。

シングルスレッドとの饗宴、至高の日本酒 IWA
左から富山の素材のアレンジを一手に引き受けた下條貴大(げじょうたかひろ)氏。マダムであり、ファーマーのカティナ・コノートン氏とカイル・コノートン氏。IWA創立者のリシャール・ジョフロワ氏。

世界中から駆け付けたフーディーがまず向かった先は、蔵から30分のところにある日石寺。そこを流れる川の清らかな水とアミューズを2品ほどいただくところから、コラボレーションランチは始まった。その後は蔵へ移動。蔵に入る前にはオープンエアで、今秋の発売に先駆け新しい「IWA 5 アッサンブラージュ5」が振る舞われた。そのふわりと華やかな味わいに、一同幸せに包まれる。

そう、IWAとは、従来の日本酒にはなかった、アッサンブラージュの手法を用いて、究極のバランスを作り上げる、ジョフロワ氏の知見があって初めて完成する酒なのである。長年シャンパーニュの醸造に携わってきたジョフロワ氏だからこその自由な味わいが何よりの魅力だ。

蔵の内部には囲炉裏を囲むスペースが出現し、富山の大自然をそのまま模したような、苔をベースにしたテーブルコーディネートが施され目を奪われる。その上には、ほたるいか、鯛寿司x、茶碗蒸しなど、八寸を思わせるさまざまな美味が小皿に載せられている。

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    富山市内にある「GEJO」のオーナーシェフ下條氏は、自店でも出している、うにと尾崎牛の手巻き寿司「下條パフェ」を一人ひとりに手渡していく。
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    桜の花をモチーフにしたデザート。餡(あん)と濃厚なクリームの取り合わせを楽しむ。華やかな宴にふさわしい最後の一皿。
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    土鍋炊きご飯をサーブするコノートン氏。地元の農家から分けてもらった完全無農薬米を使用している。
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ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。