新たな充実の環境で、さらなる飛躍を迎える
今年の1月21日より、同じ銀座の中で移転した「鮨よしたけ」。広さの増した空間に、カウンターはもちろん、天井、砂壁、廊下などを細部に至るまで美意識を込めて作り上げた。そして主人の吉武正博氏が何よりも楽しみにしていたのが、厨房の充実。人一倍探究心旺盛な鮨職人である吉武氏が温めていたさまざまな希望、アイデアを可能な限り実現した。
一番の目玉は、独自のシャリのシステム。コースの握りの最初と最後、いずれも作りたてのシャリで握れるよう、こまめにご飯を炊き上げたい。そのために、釜飯サイズの羽釜をたくさん使用。以前の店でもこの方法を取っていたが、今回はグレードアップし、それぞれで火加減を細かく調整できる特別仕様とした。
これにより、ネタに合わせて異なる印象の、かつ理想通りのシャリを作ることが可能に。より細かく、徹底して、最上の鮨を追い求める。