「TREE by NAKED yoyogi park」は、都心にありながら緑豊かな代々木公園に面し、ナチュラルな雰囲気が店内にまであふれている。室内の壁には季節に合わせたアートワークをプロジェクションマッピングし、時季に沿う音楽を流すなど、五感で楽しむ総合的食体験を提供する。
料理は「パワー&ヘルシー」がテーマ。自然で力強さのある食材を用い、プラントベースやオーガニックも意識するなど、今の時代に沿った健康的な食を追求している。
そんなTREE by NAKED店のかき氷からは、素材がその力を存分に発揮している様が感じられ、全体的にダイナミックな印象。フランス料理出身のシェフの考案による、素材の個性の芯をとらえた創作がかき氷に生かされている。
今回紹介する「マンゴーとパッションフルーツ マスカルポーネのかき氷」では、大ぶりにカットした完熟マンゴーがゴロゴロとのり、なめらかなマスカルポーネのソースがたっぷりとかかる。マンゴーとパッションフルーツのソースはトロリと濃度があり、風味豊か。素材の魅力を引き出し、シンプルに組み合わせたうえで氷にのせたような、ダイナミックな存在感を備えている。
「2種のソースのレシピ作りでは、試行錯誤を重ねて最適なバランスを探りました。仕上がりはダイナミックでストレートかもしれませんが、意外と綿密に作られています」と、マネージャーの太田大樹さん。
「フルーツのソースでは、マンゴーの甘さとパッションフルーツの酸味をけんかさせないよう意識しています。一方、マスカルポーネのソースはヨーグルト入り。ヨーグルトの酸味を生かしつつ、マスカルポーネ主軸にまとめてコクを強めました」
砂糖は極力使わない方針で、このかき氷も砂糖不使用。素材が一層ストレートに生きる。