梅安・江戸の料理 2

映画『仕掛人・藤枝梅安』の料理仕掛の監修に当たった「分とく山」総料理長・野﨑洋光さんに、梅安お墨付きの江戸の料理を披露していただこう。

Photo Masahiro Goda Text Junko Chiba

映画『仕掛人・藤枝梅安』の料理仕掛の監修に当たった「分とく山」総料理長・野﨑洋光さんに、梅安お墨付きの江戸の料理を披露していただこう。

深川汁

分とく山「深川汁」
梅安の好物・アサリを鍋でひと煮立ちさせ、拍子木切りにして湯通しした大根と青菜を加え味噌を溶き入れて作る。一度に白いご飯にぶっかけると、下の方の米が汁を吸ってしまうので、最初はれんげにご飯をのせ、汁をすくって食べるのがおすすめだ。

土鍋ご飯

分とく山「土鍋ご飯」
江戸は白米の一大消費地。豊かさの証明でもある。一般的に関東は朝炊いて、昼はひやご飯、夜は蒸す。一方、関西は昼炊いて、夜はひやご飯、朝はおかゆにする。ちなみに野﨑さんは主に食物史学者・川上行蔵さんの本を読み、江戸の料理を学んだそうだ。
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ラグジュアリーとは何か?

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