自分のルーツ、日本料理の源流 後編

名店を食べ歩く食通からも、若いお客からも人気を博す「てのしま」。主人の林亮平氏は、日本料理のよりよい未来の実現をめざしている。

名店を食べ歩く食通からも、若いお客からも人気を博す「てのしま」。主人の林亮平氏は、日本料理のよりよい未来の実現をめざしている。

地元で社会貢献をする、地方の食の課題を解決する、未来に郷土料理と食材を残す、日本料理を進化させる……。林氏が掲げるのはいずれも大きな構想だが、「実際に旗を上げてみると、不思議と共鳴してくれる人が集まるんです」と言う。

なお、独立開業を考えた当初は、実際に手島に店を開こうと思ったが、「まずは東京に店を構え、信頼と発信力の獲得に努めることにしました」と言う。今、林氏は、それらを着実に積み重ねている。
「いずれは島にも店を作ります。そのための第一段階が、今のこの店なのです」

てのしま
カウンター6席、テーブル12席の温かみのある店内。
てのしま 林亮平氏

林亮平 はやし・りょうへい
1976年、香川県生まれ。大学卒業後に「菊乃井本店」(京都)に入り村田吉弘氏に師事。17年間にわたり菊乃井で働く。2011年には上海万博会場の料亭「紫」料理長を務め、菊乃井では本店副料理長や赤坂店渉外料理長を務める。2018年、「てのしま」を独立開業。

●てのしま
東京都港区南青山1-3-21
1-55ビル2F
TEL 03-6316-2150
www.tenoshima.com

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ラグジュアリーとは何か?

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