2024ジュネーブ新作ハイライト

新作タイムピースのエキシビション、ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ2024が4月9日から15日の日程で開催された。相前後して、その他の多くのブランドが市内ホテルやアトリエなどで新作を発表。今年のハイライトとなるモデルを紹介しながら、ウォッチのトレンドや今後を占う。

Photo   Text Yasushi Matsuami

新作タイムピースのエキシビション、ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ2024が4月9日から15日の日程で開催された。相前後して、その他の多くのブランドが市内ホテルやアトリエなどで新作を発表。今年のハイライトとなるモデルを紹介しながら、ウォッチのトレンドや今後を占う。

  • 2024ジュネーブ新作ハイライト、時計特集 2024ジュネーブ新作ハイライト、時計特集
    ROGER DUBUIS

    新作4モデルは、全てトゥールビヨン搭載。中でも“御家芸”と言うべきダブルトゥールビヨンモデルの印象は鮮烈。ガーネット、オレンジスペサルタイト、イエローサファイアの計108石がセッティングされ、朝焼けにインスパイアされたグラデーションを描く。メゾンが掲げるハイパーな世界観にエモーションな表現が加えられた。「エクスカリバー サンライズ ダブルトゥールビヨン」手巻き、ケース径45㎜、PGケース×カーフストラップ、10気圧防水、ブティック限定8本、58,795,000円。ロジェ・デュブイ 銀座ブティック TEL 03-5537-5317
  • 2024ジュネーブ新作ハイライト、時計特集 2024ジュネーブ新作ハイライト、時計特集
    左:PARMIGIANI FLEURIER

    1996年の創立当時のコレクション「トリック」が、再解釈を加え復活を遂げた。ローレット加工のベゼルは受け継ぎつつ、文字盤、時分針、インデックス、ムーブメントに至るまでゴールドを採用。精妙なグレーセラドンカラーの文字盤には、手作業で繊細なグレイン仕上げを施し、プラチナケースと組み合わせた。ミニマルな中に洗練された美意識が体現されている。「トリック プティ・セコンド」手巻き、ケース径40.6㎜、プラチナケース×アリゲーターストラップ、3気圧防水、8,206,000円。パルミジャーニ・フェリエ  pfd.japan@parmigiani.com

    右:ROLEX

    3900mもの防水性を誇る深海潜水用モデル「ロレックスディープシー」。2008年のデビュー以来、初のYGモデルが登場。ゴールドならではのラグジュアリーな重量感も格別。ラッカー文字盤とセラクロム製ベゼルインサートのブルーと、ゴールドのコンビネーションも優美。「オイスター パーペチュアルロレックス ディープシー」自動巻き、ケース径44㎜、YGケース×YGブレスレット、3900m防水、7,806,700円。日本ロレックス TEL 0120-929-570
  • 2024ジュネーブ新作ハイライト、時計特集 2024ジュネーブ新作ハイライト、時計特集
    左:PANERAI

    今年開催される第37回アメリカズカップに参戦する「ルナ・ロッサプラダ ピレリ セーリングチーム」とのコラボモデル。独自素材のカーボテックをケースに用い、10時位置に30秒周期で垂直方向に回転するトゥールビヨンを搭載。購入者はバルセロナでの決勝に招待される。「サブマーシブル トゥールビヨン GMT ルナ・ロッサエクスペリエンス エディション」手巻き、ケース径45㎜、カーボテックケース×バイマテリアルストラップ(ラバーストラップ付属)、30気圧防水、世界限定20本、7月発売予定、29,172,000円。オフィチーネ パネライ TEL 0120-18-7110

    右:BIVER

    時計界の“生ける伝説”ジャン-クロード・ビバーがキャリアの集大成として、息子のピエールと立ち上げた新興メゾン、ビバー。昨年、カリヨンミニッツリピーターとトゥールビヨンを搭載し、天然石文字盤を採用した第一弾を発表。今年はマザーオブパールに立体感に富んだギョーシェを施した文字盤バージョンが登場。この機構のモデルは全50本で製作を終え、今秋には新たなシンプルモデルの予定も。「カリヨン・トゥールビヨン・ビバー」自動巻き、ケース径42㎜、チタンケース×アルカンターラストラップ、5気圧防水、560,000スイスフラン。アワーグラス銀座店 TEL 03-5537-7888
  • 2024ジュネーブ新作ハイライト、時計特集
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ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。