特集
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固有種から珊瑚へ
沖縄・やんばる巨大なシダの葉が幾重にも重なる、うっそうとしたやんばるの森を歩く。どこからか「キュッキュッキュッ」とヤンバルクイナの特徴的な鳴き声が響いてくる。低くうなるようなヤマバトや、鳥のようにおおらかに鳴くオオシマゼミもいて、森の中はにぎやかだ。
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雪代水が育むカキ 宮城・気仙沼
宮城・気仙沼では、森から流れる雪解け水が、海に滋養をもたらし、養殖のカキを育てている。
森と海の循環が、豊かな自然を育む―その力と美しさを紹介する。 -
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BEYOND THE TIME 2026年どこにいく
時を超え、土地に刻まれた記憶をたどる旅へ。そこには、自然、歴史、文化、人々の営みが息づいている。2011年3月の東日本大震災以降、日本の風景を記憶にとどめるべく、本誌は北海道から沖縄まで13年間にわたり取材を続けてきた。その中のえりすぐり43カ所を、2026年のトラベルガイドとして紹介しよう。
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日本の魅力を再発見
ふるさと納税制度が開始されてはや17年。度重なる制度改正により多様化が進み、大きな変化を遂げてきた。今年10月にはポイント還元が禁止となり、2026年10月には返礼品のルールがより厳格化される。ふるさと納税は本来、国民が国に納めるお金の一部を、国民や自治体が自由度をもって使うことができる制度。都市部と地方の地域間格差の改善と地方創生などを目的に、お世話になった地域に寄附ができるだけでなく、寄附の使い道、すなわち税金の使い道を選べる制度でもあるのだ。これまでポイント還元などに隠れていた地域の魅力や商品のストーリー、生産者の想いといった要素が前面に出てくることで、地方の優れた産品や体験型サービスを、純粋に評価して選ぶことができるようになる。これからは返礼品の本来の価値で勝負する時代。地域それぞれの魅力をぜひ体感してほしい。
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井戸という迷宮
水に宿る古都の記憶京都は、その地下に巨大な水がめを持つ水の都である。きめ細かくやわらかな、豊かな水があってこそ、全国に名だたる酒や、料理に茶の湯、染め物など、多くの京文化が花開いた。人々に富と幸いをもたらし、この町に特有の美意識をも生み出した、京の水と酒の関係性をたどる。
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細胞とは何か
人間の体には37兆2000億個もの細胞がある。それらがうまく連携して機能することで、私たちは生きている。細胞は30億年前に誕生し、トライアルアンドエラーを繰り返しながら、合理的かつ効率的なシステムを作り上げてきた。私たちは細胞を知ることで、自分たちの体に対する理解から機能的な社会のあり方まで、さまざまな示唆を得ることができるのだ。知れば知るほど神秘とも感じられる細胞について、3名の専門家に話を聞いた。
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地域の未来をともに創る
都市部と地方の地域間格差の改善と地方創生などを目的に、2008年5月より始まったふるさと納税。近頃は農産物などの食品だけでなく、旅行・観光などの体験型返礼品も増えているため、寄附先をどう選ぼうか迷ってしまう人も多いのではないだろか。返礼品を選ぶ基準も徐々に変化しており、近年は高級志向と節約重視が均衡。米をはじめとする食品類が高騰しているため、それらを返礼品に選ぶ人も増加しているという。ふるさと納税の受け入れ額は年々増加の一途をたどり、令和5年度には総額1兆円を突破。今年10月からはポイント還元が実質禁止になることもあり、今後は多様な価値観による寄附が拡大していく
だろう。寄附した人はもちろん、寄附した先の自治体にも大きなメリットをもたらすふるさと納税。各自治体が、それぞれの土地ならではの魅力あふれる返礼品を用意しているので、この機会に利用してみてはいかがだろうか。 -
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とぎれない記憶の構図 銀座建築
銀座建築
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吟醸酒のふるさと・西条の酒蔵
広島県東広島市の西条は、兵庫の灘、京都の伏見と並ぶ日本三大酒処の一つ。百試千改により、広島流吟醸づくりという新しい醸造法を開発した広島の酒は、鉄道の敷設とともにここ西条で発展し、全国の酒づくりの中心を意味する「酒都」として注目された。西条の酒は、今も煉瓦づくりの煙突、赤瓦になまこ壁の酒蔵が立ち並ぶ西条酒蔵通りで生み出されている。
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安芸の小京都の賑い
広島県竹原市には、塩づくりや酒づくりを行い、北前船で全国にさばいて財を成した「浜旦那」たちが残した町並みが、現在も人々が生活を営む重要伝統的建造物群保存地区として残されている。豪奢な門構えに「竹原格子」と呼ばれる粋な格子窓のある家々、水路沿いに立つ北前船の入港の目印となった常夜灯、酒蔵で新酒を告げる杉玉などに、町の歴史と今を感じながら歩いた。
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ローマから始まる Incipit Romae
その始まりは、小さな集落だったという。紀元前753年、古代イタリア人の一派であるラテン人によって、テベレ川のほとりに建国された都市国家ローマ。その後、1000年もの間、地中海世界に君臨するローマ帝国を築く端緒となったのは、ローマ街道の最初の道である「アッピア街道」と、海外に初めての属州として手に入れた「シチリア島」であろう。“街道の女王”の異名を持つアッピア街道と、“地中海の交差点”と呼ばれるシチリア島の記憶を訪ねる。
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ホテルで粋に過ごす夜
ホテルにいると、国内外のホテルで過ごした時間や、そこで会った人との思い出がよみがえり、また新しい物語が始まりそうな高揚感に包まれる。ホテルという非日常の空間で、そのホテルが持つ歴史文化や世界観に浸り、ただゆるやかに夜を過ごす。都内に新しくオープンした個性豊かなホテルで、そんな大人の粋なひとときを楽しみたい。