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疾走するluxury

ここ数年でラグジュアリーカーの概念は大きく変わった。かつては、贅を尽くした豪華な装備と、重厚で威圧的な雰囲気をまとったボディーがその特徴であったが、それはすっかり前時代的となった。現在のラグジュアリーカーに求められているのは、上質さだけでなく、車としての性能の高さ、さらに快適性や扱いやすさといった、移動空間としての全体の充実感。そういった意味で、ベントレーの「ベンテイガ EWB アズール」と「フライングスパーS」に対する満足度の高さは、圧巻と言えよう。

Photo TONY TANIUCHI Text Masayoshi Kinugasa

ここ数年でラグジュアリーカーの概念は大きく変わった。かつては、贅を尽くした豪華な装備と、重厚で威圧的な雰囲気をまとったボディーがその特徴であったが、それはすっかり前時代的となった。現在のラグジュアリーカーに求められているのは、上質さだけでなく、車としての性能の高さ、さらに快適性や扱いやすさといった、移動空間としての全体の充実感。そういった意味で、ベントレーの「ベンテイガ EWB アズール」と「フライングスパーS」に対する満足度の高さは、圧巻と言えよう。

ベントレー ベンテイガ EWB アズール
ベンテイガ EWB アズール
ボディー:全長5305×全幅1998×全高1739mm
エンジン:4.0ℓ V型8気筒 DOHC 32バルブ ツインターボ
最大出力:550PS(404kW)/5750-6000rpm
最大トルク:770Nm(78.6kgf・m)/2000-4500rpm
駆動方式:AWD
トランスミッション:8速AT
価格:32,318,000円

ベントレー「ベンテイガ EWB アズール」

今や高級車ブランドのSUV展開は当たり前となった。各車とも魅力的であるが、居住性で選ぶならベントレーを推したい。

昨年追加された「ベンテイガ EWB アズール」は、標準モデルより全長が180mmも長い。延伸は3列シート導入のため、ではなく、後席乗員がくつろげる余裕のため、ということらしい。
さらに後部座席用オプションの「エアラインシート スペシフィケーション」を採用すると、通常のリクライニングよりも一段階深く背もたれが倒れフットレストが出るため、足を伸ばしてゆったりと座れる。同乗者はもちろん、運転者にも長距離ドライブ中にこんなシートで休憩できれば、疲労軽減になるだろう。

  • ベントレー ベンテイガ EWB アズール。新型グリルを採用
    メッシュ状のマトリックスグリルにクロームの格子を重ねた新型グリルを採用。
  • ベントレー「ベンテイガ EWB アズール」。テールゲートはボディーの横幅分がフルに開くよう設計
    テールゲートはボディーの横幅分がフルに開くよう設計。荷物が積み下ろしやすい。
  • ベントレー「ベンテイガ EWB アズール」。ライトは点灯すると徐々に明るくなる
    ライトは点灯すると徐々に明るくなる。
  • ベントレー「ベンテイガ EWB アズール」。切れ長なテールライトで後ろ姿をすっきり
    切れ長なテールライトで後ろ姿をすっきり。
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ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。