山を下りて、金谷のカーフェリー乗り場に着くころには、ちょうど夕焼けが始まる。この辺りでは、水平線に沈む夕日が眺められるだけでなく、晴れ渡った日には夕焼けでシルエットになった富士山や、蜃気楼のようなみなとみらいのビル群も見渡せて、ドライブのフィナーレにふさわしい。
16時半発の久里浜行きの船に乗れば、暮れゆく空を見ながら40分間の贅沢な休憩。下船後は、横浜横須賀道路、首都高速をゆったりと走り、クールダウンしながら家路をたどる。
1.8リットルと小型ながら直噴ターボチャージャーを搭載した直列4気筒DOHC 16バルブのエンジンは、高速クルージングにも余裕があるので、帰路の高速道路での巡航速度の走行さえも心地いい。
初冬の平日には渋滞の少ない房総ではあるが、運悪く帰路の高速道路が渋滞しても大丈夫。金谷も久里浜も、港の近くに日帰り温泉があるので、海を見渡す湯船に浸かって時間調整すれば、渋滞も楽しく回避できるだろう。だから、房総ドライブでは人も車も満足できる。
愛車を駆る贅沢なひとり時間が、日々の疲れをリフレッシュさせる。さて、次はどこへ行こう。