キーワードはハイテク装備、快適性UP
不況時代となった2009年、国内、海外メーカーが発表したのは、既存モデルを超越するニューモデルだ。国内では、日産から”新ジャンル”と位置づける「スカイライン クロスオーバー」、トヨタから5代目となる最高級セダン「クラウンマジェスタ」が発売。海外メーカーでは、同じく5代目となるBMW「ニュー BMW7シリーズ」、ロータスから初のオールニューモデルとなる「ロータス・エヴォーラ」、フォルクスワーゲンからはクラス超えの高品質と燃費向上を果たした「ゴルフ」が登場。これらのキーワードとなるのは「ハイテク装備」、「快適性や安全性の向上」、「クラス超えの高品質」など。今回、LUXKNOWLEDGEは各メーカーから華々しくデビューを果たした新型車にフォーカスして、その魅力に迫る。
クーペとSUVの”クロスオーバー”
日産から今夏発売される「スカイライン クロスオーバー」は、ラグジュアリークーペとラグジュアリーSUVの融合から生まれた新しいジャンルのスカイラインだ。SUVの力強さとクーペのスポーティさをあわせ持つプロポーションは、既存のクロスオーバーSUVとは異なる洗練された雰囲気。インテリアは、スムースでソフトタッチの上質素材に囲まれた、優雅でパーソナルな空間を特長とする。
また、「ハイレスポンス」「高トルク」「低燃費」「クリーンな排出ガス」を実現するVVEL(バルブ作動角リフト量連続可変システム)を搭載した3.7リッター「VQ37VHR」エンジンとマニュアルモード付7速オートマチックトランスミッションの組み合わせにより、力強く伸びやかで、途切れのない加速を実現。加えて、高い操縦安定性としなやかな乗り心地も両立している。
●日産(お客様相談室) TEL0120-315-232
トヨタブランドの最高級セダン
5代目となるクラウンマジェスタは国内での使用環境を踏まえ、全長5m未満のボディサイズに「高い質感の室内空間」と「充実の基本性能」を追求したニューモデルだ。ホイールベースを拡大し、ひざまわりや足元に十分なゆとりを持たせた後席空間を確保。パネルやステアリングホイールには厳選された素材の本杢を使用し、細部にまで高い質感を追求した室内空間が広がる。外観も堂々とした佇まいと、迫力のある躍動感を調和したスタイルに仕上げられている。2WD車にはV8・4.6Lエンジンを新搭載し、駆動力統合制御システム(DRAMS)を備えた8Super ECTとの組み合わせで、滑らかで力強い走りを実現。4WD車には、V8・4.3Lエンジンと6Super ECTを採用する。
また、見通しの良い交差点での斜め前方からの出合い頭衝突に対応する「前側方プリクラッシュセーフティシステム」や、衝突直前にリクライニングした後席を適切な姿勢に引き起こす「プリクラッシュシートバック」など、乗り心地だけでなく安全面も充実のモデルだ。
●トヨタ自動車 お客様相談センター TEL0800-700-7700
BMW、フラッグシップ・モデルの新型
BMWのフラッグシップモデル「ニューBMW 7 シリーズ」が、約8年ぶりのフルモデルチェンジをして登場した。エクステリアは、大型のキドニー・グリルや幅広のエアインテークが配されたフロントマスク、エンジン・フードからトランク・リッドにかけて伸びるショルダーキャラクター・ラインなど、ひと目でBMWとわかる存在感のあるデザイン。
室内は、ひざ周り、頭上、ひじ周りがゆったりとした前席および後席の快適性に加えて、ドライバーの方向に向けてやや傾いたセンター・コンソール、直感的な車両操作を支援するコックピット構造など、ドライバーや他の乗員の必要性と快適性が調和している。エンジンはツインターボと高精度ダイレクト・インジェクションを組み合わせて効率を高め、高出力でありながら高燃費を実現。さらに、車線変更警告、アクティブ・ブレーキ・アシスタント、人物認識機能付きBMWナイト・ビジョンなど、革新的な安全性能が駆使されている。
●BMWカスタマー・インタラクション・センター
TEL0120-269437
世界唯一の2+2ミッドシップマシン
1995年デビューの「エリーゼ」以来、ロータス初のオールニューモデルとなる2+2シーターミッドシップエンジンのスポーツカー「ロータス・エヴォーラ」が登場。最大出力280PSの3.5リッターV6エンジンを搭載しながら、総重量はわずか1350kgで、静止状態から時速96km加速が5.0秒以下、最高速度約264kmという驚異のパフォーマンスを生み出す。優雅でスタイリッシュなキャビンには高級素材が贅沢に使われ、英国のハンドビルドカーらしい独特の雰囲気。また、先進のタッチスクリーン式マルチメディアシステムや電動可倒式ドアミラーなど、最新の機能も多数装備される。また、ドア開口部を縦横ともに広く、シルを細くすることで、エヴォーラより小型のエリーゼなどに比べ、乗り降りが楽になり、しかもキャビンそのものも、かなり大柄なアメリカ人男性でも運転席・助手席にそれぞれ座れる設計となっている。
ゴルフ史上最高のモデルが誕生
国内における輸入車最多販売モデルである「ゴルフ」は、デザインや静粛性、安全性、環境性能で進化を遂げ、クラスを超える高品質なコンパクトカーとして生まれ変わった。
エクステリアは、初代ゴルフの特徴である左右のヘッドライトをつなぐ水平なフロントグリル、バンパー下部のブラックラジエーターグリルなどを受け継ぎながら、強いキャラクターラインや洗練された曲面が駆使され、現代的でスポーティなデザインに仕上がっている。
インテリアは上級モデルで採用された高品質なパーツや素材の採用するほか、車室内への騒音の侵入を抑える遮音材を随所に追加し、圧倒的な静粛性を実現。エンジンは1.4 リッター「TSI」エンジンと、7速のダブルクラッチギアボックス「DSG」を採用し、フォルクスワーゲンとして過去最高の10・15モード燃費を達成した。また、エコドライブを支援する瞬間燃費や平均燃費等を表示するマルチファンクションインジケーターも装備する。
●フォルクスワーゲン カスタマーセンター
TEL0120-993-199