ラグビーワールドカップ2015で、日本が南アフリカに歴史的勝利をしたことは、記憶に新しいだろう。今大会の優勝候補であり、世界ランキング3位の強豪・南アフリカを日本が破ったことは、“世界に衝撃”を与えた。
8大会連続出場を果たしている日本だが、ワールドカップで勝利を挙げたのは24年ぶりのこと。世界の大舞台で日本代表が成し遂げた偉業により、“日本のラグビー熱”は上昇し、注目を集めた。
サモアとアメリカにも勝利し、今大会で3勝もしながら、惜しくもベスト8進出はかなわなかったが、“ラグビー”というスポーツがさらに広く認知された大会となったのではないだろうか。
日本から始まったトロフィーツアー
英国が発祥であるラグビーと、英国王室からロイヤルワラントを授かるランドローバーの絆は深い。ラグビーワールドカップ2015のワールドワイドパートナーを務めたランドローバーでは、1年以上も前から“ワールドカップ”は始まっていた。昨年5月には、同大会の優勝トロフィーとして知られる「ウェブ・エリス・カップ」をランドローバーの専用車に載せて世界を巡る「ラグビーワールドカップ・トロフィーツアー」が行われ、日本を皮切りに、オーストラリアや南アフリカなど世界15カ国をトロフィーが巡回した。
日本にトロフィーが上陸した際は、小学生を対象にラグビー教室を開いたり、「ウェブ・エリス・カップ」をラグビーファンに見せる機会を設けたりするなど、新たなラグビーファンを創出した。
こうして1年以上かけて世界を巡ったトロフィーは英国に戻り、今度は英国とアイルランド国内を巡回。そのために用意されたのが、「ウェブ・エリス・カップ」展示ラックを装備した特別仕様のディフェンダーだ。英国開催のワールドカップを盛り上げるために、ランドローバーのスペシャル・ビークル・オペレーションズ部門が開発したディフェンダーが、巨大なラグビーボールの中から出現するという華々しい演出により、タワーブリッジのほとりで披露された。
そして、トロフィーを載せたディフェンダーで英国とアイルランド国内を回った後、開会式が開催されたロンドンのトゥイッケナム・スタジアムへと届けた。同スタジアムでは、ランドローバー・アンバサダーであり、ラグビーワールドカップ2003の優勝メンバーでもあるマーティン・ジョンソンが受け取り、ラグビーワールドカップ2015が幕を開けた。