アイコン的な「ランゲ1」初のパーペチュアルカレンダーモデルは、2012年に発表された「ランゲ1・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー」だった。
これを含め、ランゲではパーペチュアルカレンダーと他の複雑機構とを組み合わせることが多かったが、今年の新作「ランゲ1・パーペチュアルカレンダー」は、この機能に特化した新キャリバーを初めて搭載した。
「ランゲ1」のオフセットされた表情を崩さぬよう、文字盤外周に設けられたリング式の月表示が、このモデルを特徴づけている。日付、9時位置のレトログラード曜日、6時の閏年表示、そして月表示の全てが瞬転式なのも、ランゲの技術へのこだわりを感じさせる。
天空の星を見て人類は時間を生み出し、暦をつくり、時計にそれを示す機能を担わせた。その長い道程を約40㎜の小宇宙に閉じ込めたパーペチュアルカレンダー。その妙味をランゲの2モデルでとくと味わいたい。
●A. ランゲ&ゾーネ
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※『Nile’s NILE』2021年12月号に掲載した記事をWEB用に編集し掲載しています