契約プロである小平智(さとし)、矢野東(あずま)、原江里菜(えりな)らが、早々にモデルチェンジをした。原に関して言えば、練習ラウンドで初めて試し、その週の本戦でいきなり投入するほどだった。もちろんプロたちが使用するのは、プロトタイプだが、その市販モデルが、8月26日に発売された。
2014年に発売し人気を博した「iD nabla RS」シリーズをリニューアルして「RS(アールエス)」シリーズとして始動する。今回紹介する「RS」シリーズのドライバーには、ドローが打ちやすく、やさしく飛ぶ「RSドライバー」と、フェードが打ちやすく、やさしく飛ぶ「RSドライバーF」がラインアップされており、自身の球筋、打ちたい弾道によってチョイスすることができる。
最大の特徴は「Wクラウン設計」。キャッチコピーにもなっているように、今回のドライバーでは“ギリギリの高初速”をうたっている。「Wクラウン設計」とは、クラウンとフェースの境界部分のフランジに角度をつけ、フランジをたわませることでフェースのたわみも拡大し、反発係数を大幅に高めることを可能にしている。ただ、開発の段階でこの「Wクラウン設計」を採用したことで、反発係数が高反発規制ルールを超えてしまった。そのため、広い高初速エリアが特徴であるナブラフェースの中央部を厚肉化するなどして、ルール内のギリギリの数値になるよう設計し完成した。
このフェースの厚肉化は、もちろんルールに適合させるためのものだったが、副産物もあった。打感だ。
厚肉化することで、球の食いつきが良くなり、高初速ながらプロや上級者が好む運ぶ感覚も同時に味わえるドライバーへと仕上がった。契約プロたちが早々に持ち替えたのもそういった要因がある。
また高初速エリアをギリギリまで広げるために、クラウン、ソールを極限まで薄肉化したほか、フェース、ソールのたわみエリアを大きくする「新軸構造」を採用している。
“さらに、飛ぶ”“さらに、やさしい”というコンセプト通りのドライバーは、攻める楽しみを感じさせてくれる一本だ。
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※『Nile’s NILE』2016年9月号に掲載した記事をWEB用に編集し掲載しています