春の誘惑 Le Sacre du Printemps

「たとえ偽りの春だろうと、春が訪れさえすれば、楽しいことばかりだった」とヘミングウェーが『移動祝祭日』で書いているように、春はやはり祝祭の季節なのだ。日本では桜が咲くと、誰もが「春が来た」と感じる。大地には優しい香りが立ち、美しい鳥の鳴き声が聞こえる。それはまるで “春の女神”に動植物が「春の姿」を捧げているかのようだ。

Photo Takehiro Hiramatsu(digni)

「たとえ偽りの春だろうと、春が訪れさえすれば、楽しいことばかりだった」とヘミングウェーが『移動祝祭日』で書いているように、春はやはり祝祭の季節なのだ。日本では桜が咲くと、誰もが「春が来た」と感じる。大地には優しい香りが立ち、美しい鳥の鳴き声が聞こえる。それはまるで “春の女神”に動植物が「春の姿」を捧げているかのようだ。

LALIQUE

夢見るチョウの行き先は?

ラリックのリング
プシェ ドゥ ジュア リング PG╳オレンジサファイア(1.00ct)╳ダイヤモンド(0.15ct)╳ピンクトルマリン(0.60ct) 4,860,000円

ガラス工芸家として世界中にその名を知られているルネ・ラリック。スタートは、ジュエリーデザイナーであった。アールヌーボーとアールデコ、二つの時代を駆け抜けた天才ジュエラーは、貴石や半貴石、エナメルを好んで使用し、美しく幻想的なハイジュエリーを残している。まさにこの「プシェ ドゥ ジュア」もその極みだ。

●日本橋髙島屋 6階ジュエリーサロン TEL03-3211-4111(代)

LALIQUE

オウムが一羽、ミューズの足に接吻をした

ラリックのリング
ペロケ リング WG╳ブルーサファイア(0.04ct)╳ダイヤモンド(0.70ct)╳シャンパンカラーダイヤモンド(0.30ct)╳ピンクサファイア(1.00ct) 2,916,000円 

ラリックにとって鮮やかな色彩のオウムは、インスピレーションの源だった。カラフルでふさふさとした羽や響く鳴き声までを再現したかのような、イエローゴールド、エメラルド、サファイア、トルマリンを使った「ペロケ」は、ラリックにとってミューズであった舞台女優サラ・ベルナールのカラフルな衣装と陽気な歌声をほうふつさせる。そして、ペロケコレクションは、ラリックからサラへのオマージュそのものである。

●日本橋髙島屋 6階ジュエリーサロン TEL03-3211-4111(代)

BALLY

ラブストーリーがずっと続きますように

バリーのバッグ
“ソメ”バッグ(H20╳W28╳D14.5㎝) 178,200円 

日本の春の象徴、桜―その花の色合いは濃く淡くとさまざまなピンク色で咲き誇る。このパステルカラーの“ソメ”バッグも、一気に春の訪れを感じさせてくれるアイテムの一つ。それでいてエレガントさの中にモダンな凛(りん)としたたたずまいがある。“ソメ”バックの魅力がここまで花開くのは、この端正なスタイルゆえだろう。マルチカラーのカラーブロッキングタイプと単色カラーの計11色の多彩な展開。心躍る色合いの“ソメ”と一緒に、春を感じに出掛けよう。

●バリー 銀座店 TEL03-6215-6609

BALLY

ホワイトブレンドパイソンダンディー

バリーのブーツ
ブーツ(パイソン) 270,000円(銀座店限定)

遊び心のある大人のためのブーツだ。エベレスト登頂成功の歴史を感じさせる本格的なハイキングブーツを、あえてパイソン素材でタウン仕様にしているところにそれを感じる。やわらかな白のパイソンは、爽やかな足もとを演出してくれる。銀座・西銀座通りの「東急プラザ銀座」1~2階に、新たなフラッグシップストアとしてオープンしたバリー 銀座店のオープン限定アイテムだ。

●バリー 銀座店 TEL03-6215-6609

JO MALONE LONDON

愛している時も、愛さない時も希少茶葉の優雅な香り

ジョーマローンロンドンのフレグランス
レア ティー コレクション(シルバー ニードル ティー、ダージリン ティー、ジェイド リーフ ティー、ウーロンティー、ミッドナイト ブラック ティー、ゴールデン ニードル ティー) コロン 175㎖ 各46,440円 

春のさわやかな日差し、土の香り、風をたっぷり吸いこんだ茶葉。中でも新芽を一つひとつ丁寧に手摘みして伝統的な手法で収穫される希少茶が日本や中国に存在する。その希少茶6種からインスピレーションを得て、実際に茶葉の浸出液から精製されたフレグランス「レア ティー コレクション」。ブランド最高峰のロマンチックな香りをどうぞ。

●ジョー マローン ロンドンお客様相談室 TEL03-5251-3541

※『Nile’s NILE』2016年4月号に掲載した記事をWEB用に編集し掲載しています

ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。