The Blue Train in South Africa Cape Town to Pretoria 2

南アフリカが誇る豪華列車ブルートレインの旅、2日目。一行はキンバリーの駅に到着する。ほぼ一日ぶりの車外エクスカーションは、ガイドつきのバスでビッグホールへ。ダイヤモンド採掘のために掘られた鉱山は、当時の坑道の一部も見学することができる。

Photo Chiyoshi Sugawara  Text Chiyoshi Sugawara

南アフリカが誇る豪華列車ブルートレインの旅、2日目。一行はキンバリーの駅に到着する。ほぼ一日ぶりの車外エクスカーションは、ガイドつきのバスでビッグホールへ。ダイヤモンド採掘のために掘られた鉱山は、当時の坑道の一部も見学することができる。

キンバレー駅
キンバリー駅。巨万の富を背景にケープ植民地政府の首相となったセシル・ローズはデビアス鉄道でケープタウンとの間を往復した。

The Blue Train in South AfricaⅠから続く

ビッグホール

対向列車との交換や信号待ちなのか、何度か停車したことを夢の中で感じた。

2日目の朝、目覚めると車窓にはデザートの風景が広がり、遠くの低い山並みは青く霞み、家畜だろうか動物の姿が点々としていた。朝食はエッグベネディクト。窓の外ではウチワサボテンの群れが近づいては遠のいていく。そんな風景が続く。

午前9時ごろ、大きな集落の駅に停車。ノーザンケープ州のデアールという街らしく、ここで1時間30分ほどの給水停車である。線路を隔てたプラットホームには牛の群れがいた。

昼食が終わる頃、右手に真新しく大きなボタ山が現れ、間もなくキンバリーの駅に到着する。ほぼ一日ぶりの車外エクスカーションとあって、みんな喜々としている。ガイドつきのバスでビッグホールに向かう。

キンバリーの代名詞とも言えるビッグホールは、言うまでもなくダイヤモンド採掘のために掘られ2005年に南アフリカの他のダイヤモンド鉱山により大きなものがあることが分かった。

  • ビッグホール、ダイヤモンド
    無色透明であるほど価値が高いとされるが奇麗な黄色は別格。
  • 「南アフリカの星」のレプリカ
    世界的に有名な「南アフリカの星」のレプリカも展示されている。
  • ビッグホール、木製の防災扉
    実際に使われたのか、歴史を感じさせる頑丈な木製の防災扉。
  • ビッグホール、ダイヤモンドの原石
    火成岩に含まれるダイヤモンドの原石は茶褐色の豆のよう。
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ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。