高さ30mの岩壁がそそり立つ千仞峡に流れ落ちるみかえりの滝。二度、三度と振り返りたくなることから名付けられたという。 安居渓谷の遊歩道は変化に富む。河原から谷に分け入ると、こんな洞窟のようなトンネルのようなところもある。奥は暗く不気味だ。 せり割洞穴。岩が切り取った三角形の隙間から、青く透明な渓流が見える。流れは速く、耳に心地良い水音が響く。 豪雨のたびに石や岩があちこちを転げ回り、河原の姿が一変するという。川沿いの遊歩道ならではの景色を楽しみたい。 渓谷の木々越しに小さく見える水のカーテンは砂防ダム。ここで水が濾過されるのか、水がいっそう透き通って見える。 安居渓谷の上流にある背龍の滝は、遊歩道から見上げると迫力満点。雨上がりには手に届くところで水飛沫を上げる。 にこ淵に負けず劣らず美しい水晶淵。視界に飛び込んできた一瞬、絶句し、やがてひときわ高い歓声を上げてしまう。 キャンパーに人気の乙女河原から飛龍の滝に向かう途中。大きな木が根元から折れ、遊歩道に覆いかぶさっている。 飛龍の滝まであとひと息のところにも、こんなに立派な滝が! 上流に進むほどに、仁淀ブルーの青さは深みを増す。
※『Nile’s NILE』20211年7月号に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています
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