都心から1時間余り、中房総に広がる森に分け入ると、やがて忽然と、クレヨン型のピンクの建物が現れる。雲を突くような、ホテル「トリニティ書斎」のその姿を見た瞬間、気持ちが非日常にモードチェンジ。〝リゾート心〟がヒートアップする。
玄関ロビーを抜けて11階へ。昨年12月より会員権の販売が始まった特別室の一つ、1106号室に向かう。部屋に足を踏み入れて、まず窓いっぱいに広がる景観に圧倒される。視界を遮るものが何もない。大きな空、眼下を彩る緑豊かな森、遠くに見晴るかす太平洋と房総半島……騒がしい日常をピョンと飛び越え、実に気分爽快だ。
また部屋は、2ベッドルームとキッチンを備えた広々とした室内に、上質な家具や家電などを完備。ゆったりとした時間が過ごせるよう配慮された空間だ。会員は東向きのこの部屋か、12階・西向き、富士山や筑波山などの荘厳な山々を望む1203号室で、年間30泊、利用できる。しかも内3泊は、ゴールデンウィークや夏休み、年末年始などのトップシーズンの利用を保証する。
何より魅力的なのは、「ゴルフバケーションクラブ」の名の通り、ゴルフ三昧のリゾートライフを満喫できることだ。特色の異なる2つのゴルフコースがまたすばらしい。一つは27ホールの真名コース。オーソドックスなコースレイアウトに、四季折々の花々が咲き乱れる美しい庭園の彩りがプラスされている。
こぶし・つつじ・くすの木と、三つの名を冠したコースに魅了されるゴルファーは多い。もう一つは、グランドスラマーのゲーリー・プレーヤーが渾身の思いを込めて設計し、自らの名を冠した、日本唯一の18ホール。
広大なベントのワングリーン、九十九里に向かって打ち下ろす感覚が楽しめるミドル、赤砂のウエストエリアが両サイドを走るショートなど、自然の山をそのまま生かした、野性味あふれるダイナミックなコースだ。季節を問わず乗用カートでフェアウェーに乗り入れプレイが可能な点も特徴的である。
加えて特筆すべきは、「トリニティ書斎」はゴルフに限らず、さまざまなスポーツやレジャーを楽しむ拠点になりうることだ。例えばレマン湖を模したプールで水遊び、プロ仕様のジムでトレーニングなどが楽しめるほか、乗馬、テニス、ランニング、ちょっと遠出してサーフィン、トレッキングなど、施設の内外でさまざまなアクティビティーを堪能できる。
そして遊びの〝締め〟は、黒褐色の湯を湛たたえた「紅葉乃湯」。身がほぐれる上に美肌効果が期待できる。さらに「食」も充実。旧スイス大使館を移設した和食処・翠州亭(すいすてい)では、当時の間取りや重厚なインテリアを生かした室内で、枯山水の庭園を眺めつつ、外房の地魚や地野菜をふんだんに使った季節の会席料理が味わえる。
読者諸氏も憧れるだろう。大自然に抱かれた地にセカンドハウスを持ち、職・住・遊を融合させながら、豊かな時間を創出する、そんな夢のような暮らしを。一度、ここリソルの森を体験することを勧める。たちどころにその魅力の虜とりこになるに違いない。
●リソルの森 TEL0120-1133-28
※『Nile’s NILE』2021年3月号に掲載した記事をWEB用に編集し掲載しています