デザイン監修を手掛けた建築家 隈研吾氏はシャープの目指す「テクノロジーをもって自然に限りなく近づく」という原理に共感し、「木」「自然」が持つ特別な安心感を体現した。
「自然は、私にとって一番安心を与えてくれるものです。シャープが持つプラズマクラスターイオンのテクノロジーが自然を応用した原理であることが、私たちが建築で目指していることに非常に近いと感じています。木は切られた後も呼吸すると言われるように、それ自体が生きています。
木を使うことで生命的な力が感じられ、自然と空間とが調和する特別な空気清浄機が完成しました。和の空間はもちろん、そこに在るだけであらゆる空間を引き立てる力があると思っています。
このプロダクトの完成によって、私たち建築家が、電化製品までを含めた空間全体を意識してデザインする一つの契機になるのではないかと考えています。」
空間に溶け込む美しいデザインは伝統的な意匠からの着想を得たもの。古くから日本の建築に用いられ、自然の光や風を上手く内部空間に取り入れる伝統的な建具「障子」や「簾虫籠(すむしこ)」の技法である。側面を覆い囲む縦格子。繊細な格子の隙間から、自然と風が吹き抜けるような清らかさを表現している。隅々まで追求され、空間に調和する家具のような美しさは「建築×家電」の新しい可能性を拡げる挑戦といえるだろう。
●シャープ
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