心を呼び覚ます旅 – 星のや

Text Rie Nakajima

緑の森に憩う
星のや軽井沢

緑の森に憩う、星のや軽井沢
水辺を囲む離れの客室。テラスから軽井沢の瑞々しい森の緑を全身で堪能することができる。風が天然のクーラーに、地熱が床暖房になる特別な空間。

「星のや」始まりの地である「星のや軽井沢」は、1914(大正3)年に星野温泉旅館が創業した当時から守り続けてきた「軽井沢野鳥の森」の谷あいに位置する。水辺を囲む谷の集落には、穏やかで静かな空気が流れ、日本の原風景のような懐かしさを感じさせる。そして、この地ならではの豊かさを生かした「星のや軽井沢」のウェルネスプログラムが、温泉と森林浴を中心とする2泊3日の「森林養生」だ。

まずは、公益財団法人「身体教育医学研究所」の監修により、望ましい呼吸法と歩き方を習得したスタッフのサポートのもと、森林ウォーキングを満喫。雄大な浅間山を望むプライベート空間で、表情筋や呼吸筋を気持ち良く鍛えながら深呼吸する「浅間山ストレッチ」もおすすめだ。初日に運動しやすい体へと整える指圧マッサージも実施しているため、不思議なほど体が軽く感じるだろう。また「星のや軽井沢」宿泊者専用の温泉「メディテイションバス」のリラクゼーションルームにて、深呼吸入浴法もレクチャー。深呼吸しながらストレッチを行うことで、全身の筋肉が緩まり、姿勢が正され、深呼吸しやすくなる。結果として体のこわばりがほぐれ、リラックスできる。

もちろん、バランスの取れた食事も欠かせない。「森林養生」では、信州ならではの四季折々の食材を使い、食材と調味料、調理法の最も良い相性を見極めた「山の懐石」で、栄養豊富な旬の恵みを味わう。野鳥がさえずる豊かな森で、体の声を聴き、心身の健康を取り戻す。忙しい現代人にこそ必要な、真にぜいたくなひとときとなる。

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    光に抱かれる「光の部屋」と暗闇に包まれる「闇の部屋」を備えたメディテイションバス。光の部屋と闇の部屋を行き来することで、心の気づきをもたらす。深呼吸入浴法で呼吸器官までうるおいを。
  • 緑の森に憩う、星のや軽井沢 緑の森に憩う、星のや軽井沢
    専属のあんま指圧マッサージ師が、ゲスト一人ひとりの状態に合わせた施術を行う。プログラム開催中は毎日施術され、全身の緊張を段階的に緩めることで快適に過ごせるよう導いていく。
  • 緑の森に憩う、星のや軽井沢 緑の森に憩う、星のや軽井沢
    春は山菜、夏は野菜、秋のきのこに冬のジビエなど信州の山川の恵みを用いた夕食「山の懐石」。素材本来の味わいを生かし、うまみが引き立つ調理法を見極める「食の調和」を大切に仕立てられる。
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ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「Nileport」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。