
Dクリニック東京 院長。2009年から勤務し、約15年にわたり薄毛治療に携わる。2018年、葛根エキスとゲンチアナエキスの配合液が、硫酸転移酵素遺伝子の発現を増強することを発見。
森下雅子 もりした・まさこ(写真左)
Dクリニックグループで、薬剤の研究開発に従事。Dミノキブースターの研究開発を担当した。
いつの時代も、多くの男性を悩ませてきた薄毛。近年はAGA(男性型脱毛症)を専門としたクリニックも増えているが、費用が高額、本当に効果が出るのか不安など、気になってはいるが、なかなか治療に踏み切れない……という人も少なくないのではないだろうか。
「そもそも男性は、年齢を重ねれば髪が薄くなっていくのが当たり前なんですよ」
教えてくれたのは、薄毛治療を行うDクリニック東京の院長・小山太郎医師だ。毛髪科学研究の最高峰学会である世界毛髪研究会議で「The Best Oral Presentation Award」を受賞した経験もあるDクリニックは、これまで多くの人々の薄毛を治療してきた。
AGAとは、男性ホルモン・テストステロンが体内で酵素と結びつき、頭髪を抜けやすくする悪玉ホルモン・ジヒドロテストステロンに変化することによって発症するもの。程度の差はあれ、この現象は全ての男性の体内で起きている。男性は生涯ジヒドロテストステロンの影響を受け続けるため、年齢を重ねるごとに頭髪が早く抜けるようになってしまうという。
「このジヒドロテストステロンの影響を受けやすく、若いうちから毛量が少なくなってしまう状態をAGAと言います。そうでなくても、加齢に伴いどうしても頭髪は薄くなるもの。しかし、薄毛は治療できる時代です。当院では主に投薬による治療を行っていますが、より良いAGA治療を目指して大学病院との共同研究やプロダクトの開発にも力を入れています」