北アフリカ、地中海に面した古代の商都カルタゴが栄えたチュニジア。度重なるローマとの戦いに敗れ、今では海岸沿いにユネスコ世界遺産である広大な遺構として残っている。現在はその西約15㎞に首都チュニスが築かれ、カイロやカサブランカに次ぐ北アフリカの大都市に成長した。
フランス統治時代の瀟洒な海沿いの街並みとアラブ文化の薫る旧市街地、紺碧の地中海、野鳥の楽園でもある湖などが、独特の風情を醸し出す。チュニス郊外、カルタゴの北の海沿いには、青と白の家が立ち並び美しいリゾート風の街が広がる。
その中でもラマルサはかつてオスマン帝国の富裕層が好んだ海辺の別荘地だ。今では高級住宅街として、欧米の大使官邸が多く点在する。その北約2㎞、海辺のカフェやレストラン、ホテルなどが増えているのが、リゾートタウンのガマルタだ。
その延々と続く白浜の海岸に、2018年に開業した、チュニジアでトップクラスといわれるホテル、フォーシーズンズ ホテル チュニス。アラベスク風の宮殿のようなエントランスを入ると、磨き上げた大理石のロビーフロア越しにまばゆい地中海に迎えられる。
ホテルは海に向かう緩やかな傾斜に建てられており、段々になった庭園風の植栽に囲まれるようにプールがあり、その向こうに地中海が広がる。浜辺はプライベートビーチのように専用のパラソルとデッキチェアが用意され、プールサイドのカフェバーで飲み物をオーダーできる。
が、数人の専任スタッフが細やかにさまざまなサービスをしてくれるプールサイドの方がにぎわう。プールとビーチは地中海性気候の夏期にあたる5月から9月がシーズン。スパの方には自然光がたっぷり入る、優雅な屋内プールがあり、心地よい温水で通年泳ぐことができる。
全203室の客室はゆったりとした贅沢な造りで、その大半にベランダがついている。ホテル内には3軒のレストランがあるが、客室のベランダで潮騒を聞きながらルームサービスをとるのもいい。名物の骨付きラムのクスクスは、熱々のまま届けられスパイス風味も豊か。
一日の終わりには、アラブ式温浴施設のハマムを備えたスパへ。温かい大理石に囲まれた贅沢な空間に横たわり、柔らかなスチームに包まれると心身がくつろぐ。ほのかな乳香の香りに浸っていると、カルタゴを築いたとされる王女エリッサの気分に。
チュニジア名産のサフランを3名様に
紀元前から尊ばれてきた、花の雌蕊を乾燥させたサフラン。クスクスにも必須の香辛料だ。日本ではなかなか手に入らない、チュニジア名産のサフランを3名様にプレゼント。
当選者:3名様
応募期間:2024年7月31日(水)まで