現代人の目が過酷な状況に置かれているのは、誰もが実感しているだろう。一日中凝視し続ける、スマートフォンやパソコンのモニター画面。これらの光源から発せられるブルーライトは、紫外線よりも強く、体内に活性酸素を多量に発生させる元にもなる。網膜が日常的にこのダメージを与え続けられれば、劣化のスピードが速まるのは言うまでもない。
目に光を浴び続けると目の疲れがひどくなるだけでなく、もう一つ低下するのが睡眠の質。動物としての体は、日が昇れば朝と感じ、日が沈めば夜と感じ、そして入眠する。それを判断する基準は、目に入ってくる光の量だが、電灯に慣れた現代人は体が夜を感じて入眠に入るのが難しくなっている。
目の健康が損なわれれば、当然光を感じる力も弱まり、自然な入眠が難しくなり、睡眠の質も低下。脳の機能的なリカバリーや、全身の細胞の再生は眠っている間に行われる。つまり睡眠の質が下がれば、こうした活動もうまく行われず、翌日のすっきりした目覚めや、活動のパワーも養われない。目の健康というのは、実は全身の健康、若々しさに大きな役割を果たしているのだ。
こうした光の害から目を守るために必要なのが、緑黄色野菜に多く含まれるルテイン。そして強力な抗酸化力をもつDHA。どちらももともと体の中に存在している成分だが、前述のとおり、光を多量に浴びていればどんどん使われてしまい、また加齢によって体内で十分な量が生産できなくなってくる。