美しい健康長寿を目指して

人生120年時代に向かう今、健康長寿を体の内外心までトータルで考える自由が丘クリニック。いつまでも美しく健康なライフスタイルを実現するために必要なものとは何か。理事長の古山登隆氏をたずねた。

Photo Masahiro Goda Text Koko Shinoda

人生120年時代に向かう今、健康長寿を体の内外心までトータルで考える自由が丘クリニック。いつまでも美しく健康なライフスタイルを実現するために必要なものとは何か。理事長の古山登隆氏をたずねた。

理事長・古山登隆氏(画像・左)。総院長・中北信昭氏(画像・中)。院長・佐藤英明氏(画像・右)。
理事長・古山登隆氏(画像・左)。1981年北里大学医学部卒業後、同大学医学部形成外科入局、87年同大学形成外科研究員、医学博士取得、88年同大学形成外科講師、95年自由が丘クリニック開設、2005年横浜市立大学医学部非常勤講師、19年国立大学法人千葉大学医学部形成外科非常勤講師。日本の大学病院における“美容外科”を本格的にスタートさせ、美容医療をリードしてきた業界のパイオニア的存在。20年3月には最新著書『解剖から学ぶヒアルロン酸注入療法』(メディカルレビュー社)を出版。
総院長・中北信昭氏(画像・中)。1982年北里大学医学部卒業後、同大学医学部形成外科入局、86年神奈川県立こども医療センター形成外科、90年横浜南共済病院形成外科医長、92年北里大学医学部形成外科講師、99年同大学医学部形成外科准教授、2007年自由が丘クリニック院長、17年同クリニック総院長。美容外科手術全般を担当しているが、鼻の美容手術と顔面骨格形成手術を最も得意とする。『VOGUE JAPAN』の「名医が受けたい名医」特集では、外科医が選んだ手術部門の第1位を獲得した。
院長・佐藤英明氏(画像・右)。1990年北里大学医学部卒業。91年北里大学形成外科入局、95年横浜南共済病院形成外科、96年佐久総合病院形成外科、97年いちだクリニック美容外科、99年日本形成外科学会専門医取得、2001年北里研究所病院美容医学センター医長、02年自由が丘クリニック美容外科・形成外科、07年北里研究所病院形成・美容外科部長、美容医学センター長、17年自由が丘クリニック院長。美容外科手術だけでなく注入やレーザーなどの非手術療法にも精通し、日本で数名しかいないボトックス・ヒアルロン酸の注入指導医でもある。

目黒区自由が丘は、閑静な住宅街と瀟洒な商店街、豊かな四季を映す街並みが文化人にも愛され、常に住みたい街の上位にランクされている。その一画の白い優雅なビルに、27年前に開業した自由が丘クリニックはある。6階建て2000㎡におよぶ、日本最大の総合美容クリニックだ。

「山手線内側の雑居ビルにあり、週刊誌に頻繁に宣伝する、という当時の美容外科の常識とは真逆のことをしました。最初は半会員制をとり、今では1万人に。僕自身も自由が丘に住み、地域密着型を目指すことで、責任ある治療を念頭に、地元の人々との交流も大切にしてきました」

と話すのは当クリニック理事長の古山登隆氏。現在は年間1800名余が訪れ、海外からの顧客や男性も増えた。非常勤を含め医師は30名、そのうち10名は大学教授でもある。

「21世紀に入り、老化の仕組みが次々と明らかになり、人生120年とも言われる時代に向かっています。美しい健康長寿人生を願う一人ひとりに合わせた、内(体の内側)、外(体の外観)、心(健やかで幸せな状態)この3方向からのトータルなアプローチが、近年のモットーです」

これには腹八分目の食事、適度な運動、良質な睡眠などを心掛けて、長寿遺伝子と言われるサーチュイン遺伝子を活性化させることをキーに、健康長寿を目指す。このサーチュイン遺伝子に働きかけることができるのが、NMNという物質で、近年その効能が臨床実験で確認された。

この「不老長寿の薬」とも言えるNMNは緑黄野菜などにもわずかに含まれているが、サーチュイン遺伝子を活性化させるには、含有量の高いサプリメントとして摂取するのが効果的だ。
「NMNサーチュインブースター」は、自由が丘クリニックのドクターズプロダクトとして、35種のオーガニックスーパー食材、ポリフェノールの一種であるレスベラトールなどを配合し、医薬品工場基準で昨年製品化されたもの。「年齢を感じさせないライフスタイルをサポートする」ためのNMNサプリメントだ。

「こうした健康、長寿とともに、成熟社会では“見た目”も大きな関心を集めるようになりました。それは、米国の大統領などからも一目瞭然でしょう」

古山氏は北里大学での専攻の一つが“細胞培養”でもあったので、再生医療に関する知識と経験の土壌があった。そのため、再生医療技術を取り入れた若返り効果のある美容にも 力を入れている。

自身の細胞を血液で培養したものを老化した肌に注入する「真皮線維芽細胞療法」、自身の血液から濃縮した血小板と白血球を抽出し肌に注入する「ネオPRP(高濃度W-PRP療法)」など、自分自身の生体成分による肌の再生医療などがそれだ。自由が丘クリニックは、この分野では15年近い実績を積んでおり、再生医療委員会の承認も受けている。

また当クリニックは近々、北里研究所と業務提携し、大学病院内にも分室を設ける予定だ。アジアでは初の大病院内の民間クリニックとなった。これにより、大学病院で優れた民間サービスが提供できる一方、クリニックでは大学病院の施設や人材、高い信頼性を共有できるように。

「数十年前まで、医学界では美容整形分野は肩身が狭い思いをしました。その分、自分自身にアカデミックなものへの執着があるのかもしれません。大学などの学術機関とは協力していきたい。当クリニックの先生たちにも積極的に論文を発表するように励ましています。

また、NPO自由が丘アカデミーを開校して、アジアの若手医師を教育し、美容整形医療の向上を図っています。医療の分野では人の命、機能に次ぐ形態ですが、その重要性は近年、徐々に認められつつあると実感しています」

美容整形は世界的に普及してきているようだが、まだまだ日本においては一般的にはためらいが強い。だが、リピーターを含め、確実に増えている患者数は、痛い思いをしても美容整形は人生を豊かにしてくれるという実証だろうか。

自由が丘クリニックのドクターズプロダクト「NMNサーチュインブースタープレミアム7500」。健康長寿を目指すためのサプリメントとしてライフスタイルをサポートしてくれる。48,600円(30日分/60粒)。
自由が丘クリニックのドクターズプロダクト「NMNサーチュインブースタープレミアム7500」。健康長寿を目指すためのサプリメントとしてライフスタイルをサポートしてくれる。48,600円(30日分/60粒)。

「ライフサポートとしての美を提唱しています。現在の美容整形の技術は極めて高度です。そのプラスとマイナスを考えると、効能の方が強い。私自身の家族にもすすめています。個人個人のニーズや体質に合わせた施術をすることがポイントです。どの施術にも一長一短がありますから。そうした多様な施術手法と優れた医師陣を自由が丘クリニックではそろえています。今後、幅広くチェーン展開することもありえません。ここにきていただければ、全ての解決策があるのです」

古山氏が自らインテリアをデザインしたというクリニックは、明るい色彩にあふれている。最近はこれに、ほのぼのした自作の水彩画が加わった。院内の美的感性もまた、訪れた人の心身を癒やしてくれる。

意外なことに、コロナ禍で美容整形をする女性が増えたとも聞く。マスクを日常的に身につけているため、術後の腫れなどが隠せることもあるが、閉塞感による新しい自分探しという理由も挙げられるようだ。
「コロナが収束した後は、肺炎や感染症が減り、寿命が延びるかもしれませんね。これからは長い人生の後半のプランニングが必要でしょう。おのずと、健康の重要性が見えてくる。が、生活習慣は一朝一夕では変えられません。キーワードは知性でしょうか。知性は顔だけでなく、体にも正直に表れます。美容整形も知性を失わなければ、やりすぎることもなく、抑制できます」

さて、古山氏自身のゴールへの計画はいかなるものなのか。
「まだまだ納得できないことばかりです。クリニックも、医師としての自分自身にも。母校にも、地元にももっと貢献していきたい。公私ともに、次々とテーマと課題が出てきます」

以前にも増してチャレンジし続けるための気力と体力があふれているのは、昨年の秋から欠かさず飲んでいるというNMNサプリメントの効能も大きいようだ。

●自由が丘クリニック TEL0800-808-8200

※『Nile’s NILE』2021年7月号に掲載した記事をWEB用に編集し掲載しています

ラグジュアリーとは何か?

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