運動+免疫プロテインで強くなる

経営の舵を取るエグゼクティブは、さまざまなストレスにさらされている。高いストレス耐性をつくるには、どうすればよいのか。東京都民銀行やJALなどで企業再生の辣腕を振るってきた西澤宏繁氏に、その答えをお伺いしよう。

Photo TONY TANIUCHI P70 Takehiro Hiramatsu(digni)P71 Text Junko Chiba

経営の舵を取るエグゼクティブは、さまざまなストレスにさらされている。高いストレス耐性をつくるには、どうすればよいのか。東京都民銀行やJALなどで企業再生の辣腕を振るってきた西澤宏繁氏に、その答えをお伺いしよう。

西澤宏繁
西澤宏繁(にしざわ・ひろしげ)
1937年生まれ。1961年京都大学経済学部を卒業後、日本興業銀行(現・みずほ銀行)入行。取締役、代表取締役常務を経た後、東京都民銀行代表取締役頭取に就任。2004年に代表取締役会長。2009年に企業再生支援機構代表取締役社長に就任し、JALの再生にかかわる。東京商工会議所特別顧問、国際医療福祉大学理事などを歴任し、現在も、ダイオーズ社外取締役、東京都産業教育振興会会長、ForeVision取締役監査等委員会委員長などを務める。

今、経営の舵を取るエグゼクティブは、さまざまなストレスにさらされている。ストレスに強くなければ、エグゼクティブとしての重責は担えないと言っていい。では高いストレス耐性をつくるには、どうすればよいのか。答えはズバリ、運動で体力を、“免疫プロテイン”で免疫力を上げることだ。この二つを軸に、82歳を過ぎてなお意気軒昂たるエグゼクティブを紹介しよう。

「今、ジムでひと汗流してきました」
弾むような足取りで現れた西澤宏繁氏は、見るからに健康そう。伸びた背筋、紅潮した頬、明るくハリのある声など、全身から生気が満ちあふれるようだ。体を鍛えることは氏にとって、最高のパフォーマンスを生み出す「仕事法」の基本でもある。

「会合などがある日は、少しの空き時間も逃さずにここ、ゴールデンスパ・ニューオータニに来ています。
運動は、まず筋トレをやって、のどが渇いたらアイムプロテインを数口、筋トレが終わる頃に300㎖を飲み切る感じです。運動の仕上げはウォーキング。時速4.5kmのゆっくり歩きと5.5kmの速歩きを交互に3分ずつ、10回。おかげで心身ともにタフに仕事をしてきたし、免疫力に支えられて健康も維持できていると感じています」

そんな西澤氏が健康に目覚めたのは、日本興業銀行(現・みずほ銀行)に入行して肺結核を患ったことがきっかけだ。幸い事なきを得たが、「健康のありがたみが身にしみた」という。氏はあらゆる健康情報を集める中で、運動の重要性に着目した。

折しも1972年に近くに会員制スポーツクラブができるやいなや、行内で「法人会員になりましょう運動」を展開するほどの熱の入れよう。そこからジム通いが始まった。とはいえ特に東京都民銀行に転籍した後は多忙を極め、その時間をつくるのもままならなかったそうだ。

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