仕事の生産性を上げるカギは心身の健康維持が握っている
そこで心和会グループが力を入れているのが、ホスピタリティーマインドに基づく人間ドックだ。一般的な人間ドックは結果を受け取って終わりになりがち。そこに、継続的に改善を促すシステムの構築を進めている。その代表的な施設が江東メディカルタワーの健診センターだ。
「不調は加齢に端を発しているとしても、食事内容や運動といった、生活習慣の見直しでその多くが改善します。まず人間ドックに『来るのが楽しみになる』ような付加価値をつけて、定期的に自分の状態を数値で自覚していただくこと。それから継続的に食生活の改善や日常的な運動時間を作っていただくしくみを提供する。それが江東メディカルタワーでの健康診断サービスです」
人間ドックに行くのは面倒という人は多い。検査のために空腹に耐え、検査着で建物の中をうろうろするのは、誰だって気が重い。
「そうした小さなストレスも感じさせない人間ドックを提供するために、設計段階からこだわり、動線を徹底的にわかりやすくしました。各フロアを時計回りに移動するだけで、すべての検査が受けられますので、検査の迷子になることはありません。他の受診者とあまり顔を合わせたくない待合スペースは、個室でくつろいでいるかのような空間作りを心がけました。検査の合間の休憩も、ただ時間をつぶすというより、リラックスして楽しめる時間になるよう、雑誌やドリンクのあるラウンジスペースをご用意しました」
むろん検査の内容の充実度も高い。約4000㎡の延床面積を活かし、オープン型のMRIや高精度3D-CTなどの先進医療機器を導入。複数の検査を組み合わせて、網羅的にチェックすることにより、がんの早期発見に高い精度を誇る。