
企画の中心となったのは、医療系の学生が多くを占める団体「WAKAZO」。死を見つめ、命を救い合う社会の実現をめざす催しで、「inochiのペイフォワードWeek」と銘打っている。
右肩上がりの万博、黒字へ正念場 水を差すレジオネラ属菌とユスリカ
巨大な「心臓」のモデルは、来場者が会場内の機器で測れる心拍数を専用のアプリで送れば、その情報を基にして10分間「拍動」する仕組みだ。
また、会場の壁面や天井には「忘れないでね」「生まれてきてよかったな」といった全国の大学や商業施設などで集めた1千人以上の「人生の最期に残したい言葉」を映し、来場者もアプリから言葉を入力できるようにする。死を考え、どう生きるかについて思いをはせてもらう狙いがあるという。
期間中には、死生観や医療データなどに関するトークイベントや音楽ライブなどもある。
WAKAZOは2017年に本格的に始動し、万博の誘致活動にも携わってきた。代表で大阪医科薬科大4年の成仁脩(そんいんす)さんは「多くの人がお互いの『いのち』について思い合うきっかけになれば」と話している。