「新NISA」開始から1年 – つみたて投資枠のみを利用する人の割合は?

ABCash Technologiesは2月7日に「新NISA開始1年後の利用状況と満足度調査」の結果を発表しました。この調査は、2024年11月30日から12月8日まで、同社が運営する「ABCash」で金融教育を受けた361名を対象に実施されました。以下はその主な結果です。

#### ポジティブな心理変化
新NISAを利用した361人のうち、323人(89.5%)が「投資に対して興味が高まった」「自信がついた」と回答しており、ポジティブな心理的変化が見られました。これにより、投資が特定の層に限られず、広く一般層に浸透し、日本全体の資産形成文化が根付く可能性が示唆されました。

#### 新NISAの制度に対する満足度
新NISAの制度に関して、「非常に満足」または「やや満足」と回答した人は75.9%で、多くの利用者が制度に肯定的な評価をしています。しかし、少数派で「やや不満」との意見もあり、非課税枠の拡充や利便性向上など、さらなる改善を望む声もあります。

#### 改善点と要望
新NISAの改善点としては、投資枠の柔軟性向上や税制優遇強化を求める声が多く、非課税枠のリセット期間短縮や限度額撤廃、外国株の二重課税対策、損益通算の導入が挙げられました。さらに、18歳以下の利用解禁や投資教育の推進、スマートフォン対応の強化、口座開設の簡素化なども要望されています。投資初心者には制度の複雑さがハードルとなり、よりわかりやすく利便性の高い仕組みが求められています。

#### 継続意向
新NISAを継続する意向を示した人は91.7%で、大多数の利用者が継続利用を予定しています。しかし、一部には慎重な姿勢を見せる人もおり、「どちらともいえない」や「まだ決めていない」と答えた人も一定数存在しています。

#### 資産の変化
資産の変化については、67.6%の人が「増加した」と回答し、特に10%未満の増加が多かったものの、約4割の人が20%以上の増加を報告しています。また、資産が減少したと回答した人はわずか2.2%にとどまり、新NISAがリスクを抑えつつ資産形成に寄与していることが示唆されました。

#### 投資した資産の種類
投資信託が最も多く、次いで海外株式、国内株式といった株式への投資も人気です。NISA制度が初心者から経験者まで対応できる設計となっており、分散投資がしやすい投資信託が主流であることがわかりました。

#### 利用方法
新NISAの利用方法として「積立投資枠のみ」を利用している人が64.5%を占め、積立型の利用が広がっていることがわかりました。これに対して、成長投資枠の利用が進んでいない実態も浮き彫りとなり、制度のフル活用には課題が残ることが示されました。

この調査結果は、新NISAが日本の資産形成に対する意識向上を促し、さらに制度の改善や普及が求められることを示しています。

ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「Nileport」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。