
大阪のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」は、国内外から多くの来場者が訪れる人気スポットです。その運営を支えるのが約13,000人のアルバイトクルーですが、人手不足が課題となっています。特に、若年層が中心のため、学生が卒業シーズンに退職してしまうという問題がありました。
そこで近年、USJは40代以上のミドル・シニア世代の採用を積極的に進めています。人事部の大河原貴信さんによると、「テーマパークは若者の職場というイメージが強く、これまでミドル・シニア層の応募が少なかったが、彼らは平日や土日を含めて安定して働けるため、魅力的な人材」と考えています。
その一環として、2月3日にはハローワークで仕事説明会を開催しました。ハローワークはミドル・シニア世代の利用者が多いため、USJが求める人材に直接アプローチできる場となりました。説明会に参加した60代の求職者は「チャンスがあると思い、応募したい」と話し、70代の参加者も「若者と働くことで、新しい考え方を学べるのが面白い」と意欲を見せました。
USJでは約20種類の仕事があり、面接から約2週間で勤務を開始できます。大河原さんは「今後もミドル・シニアの採用を継続し、大阪・関西万博に向けて質の高いゲストサービスを提供するため、優秀な人材を確保したい」と述べています。