
ユネスコは、2025年までにVHSを再生できる環境が著しく減少し、多くの映像が失われる可能性が高いと警告しています。VHSは1976年に登場し、広く普及しましたが、デジタル化の進展により2016年ごろにはビデオデッキの生産が終了しました。テープの寿命は20~30年とされており、再生機器や修理技術者の減少により、貴重な映像を保存するには早めのデジタル化が必要です。
VHSをデジタル化する方法として、中古のビデオデッキを利用する方法や、専門のショップに依頼する方法がありますが、ショップに依頼すると費用が高額になることが多いです。そこで、パソコンを使って低コストでデジタル化する方法を紹介します。
必要な機材として、VHSビデオデッキ、パソコン、コンポジットケーブルまたはSビデオケーブル、そしてUSB接続のビデオキャプチャーデバイスがあります。Amazonなどで2,000円前後で購入できるUSB2.0ビデオキャプチャーを使用すれば、簡単に映像をMP4形式で保存できます。ただし、安価な製品は音声がモノラルであったり、不具合が多い可能性があるため注意が必要です。
また、パソコンを使わずにデジタル化できるビデオキャプチャBOXもあり、簡単にMP4化できますが、価格は約1万円とやや高額です。予算に応じた方法で早めにVHSの映像を保存しておくことが重要です。