能登半島の先端に位置し、三方を海に囲まれた珠洲市は、人口約15,000人の小さな市です。2018年にSDGs未来都市に選定されました。地域活性化を目指す珠洲市の活動を紹介。
能登半島の先端に位置し、三方を海に囲まれた珠洲市は、人口約15,000人の小さな市です。
豊かな自然の中で育まれた固有の文化も多く、製塩業や珠洲焼、七輪は珪藻土を使っており、珠洲市は珪藻土の埋蔵量が日本一で最も古い産地といわれています。
里山里海は希少生物の宝庫で、2011年に珠洲市を含む「能登の里山里海」が新潟県佐渡市とともに日本で初めて「世界農業遺産」に認定されました。
人口減少、高齢化率が50%(2020年4月時点)、後継者不足、産業の縮小など大きな問題を抱えています。
モノから人への転機がおとずれたのは、国立金沢大学が地域貢献事業の一環として、空き校舎を活用した「能登学舎(大学のキャンパスではない)」を2006年に能登半島最先端地に開設したことにあります。
その成果として、大学との連携による人材養成事業「能登里山里海マイスター育成プログラム」を実施し、これまでに社会人の修了生を約200人を輩出して、人材育成とUIターンの取り込みを行っています。
能登学舎内に「能登SDGsラボ」を設置
・一次産品等の付加価値向上、新商品開発などに伴う地域経済の発展(経済面)
・後継者の育成(社会面)
・豊かな自然を持続可能な形で保全する(環境面)
これらの課題を解決するためのワンストップ窓口機能を備えた「能登SDGsラボ」を設置し、地域経済を活性化させることが期待されています。
スマートシティの実現
市内の公道で実証実験が行われている金沢大学の自動運転の社会実装化による「スマート福祉」の実現も期待されています。
映画祭を開催予定
2024年は珠洲市で、「さいはて奥能登珠洲映画祭」が予定されています。